月刊バスケットボール5月号

Bリーグ

2021.06.07

川崎ブレイブサンダースが篠山竜青と辻 直人のバスケ男子日本代表第4次強化合宿参加を発表

 川崎ブレイブサンダースは、ポイントガードの篠山竜青とシューティングガードの辻 直人が、FIBAアジアカップ2021予選に向け6月5日から行われている男子日本代表第4次強化合宿メンバーに選出されたことを発表した。川崎からは勝久ジェフリーアシスタントコーチも、サポートスタッフ兼通訳として帯同している。

 


2020-21シーズンはプレーメイカーとして幅を広げた篠山(写真/©B.LEAGUE)

 

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篠山は新型コロナウイルスのパンデミックの中で進行したBリーグ2020-21シーズンにおいて、チャンピオンシップ・セミファイナルに進出した川崎が戦った59試合すべてに出場。平均20分1秒の出場時間で5.9得点(フィールドゴール成功率45.4%、3P成功率33.7%、フリースロー成功率70.0%)に加えてチームトップの4.7アシストを記録した。アシストはリーグ全体でも11位の好記録だった。
篠山はFIBAワールドカップ2019に日本代表として出場し、5試合中3試合でコートに立った。成績としては平均17.7分の出場で3.3得点、1. 7アシストの記録が残っている。また、同大会のアジア予選では12試合に出場して平均3.4得点、2.0アシスト。この予選中の対クウェート戦では、ショットクロックが切れる寸前に左コフィンコーナー付近からバランスを崩しながら放ったロングショットを成功させ、これがFIBA公式YouTubeの『TISSOT Buzzer Beater』としてフィーチャーされたことでも話題となった。

 


過去の代表戦でも辻の3Pショットは相手にとって脅威となっていた(写真/©B.LEAGUE)

 

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一方、辻は平均出場時間22分13秒で9.1得点。3P成功数112本はリーグ全体9位で、チームではトップの数字だった。ショットメイカーとしての特徴だけではなく、3.2アシストが示すようにトリッキーなノールックパスや絶妙のポケットパスでビッグマンをおぜん立てし、たびたび会場を沸かせた。

 FIBAワールドカップ2019の本番への出場はならなかったが、同大会のアジア予選では6試合に出場し、平均11.3分の出場時間で8.5得点を記録している。このアジア予選における3P成功率58.3%と1試合当たりの平均3P成功数2.3本は、予選期間中を通じて日本代表ロスターに登録された20人のプレーヤー中で最高の数字。また、平均アテンプト数4.0本は20人中2番目に多かった。
篠山と辻が参加している男子日本代表の強化合宿は、6月12日(土)までの予定。男子日本代表メンバーは、13日(日)にFIBAアジアカップ2021予選開催地のフィリピンに飛ぶ予定であることが公表されているが、最終ロスターは現時点で発表されていない。

 

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文/柴田 健(月バス.com)
(月刊バスケットボール)



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