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2021/02/16

藤田弘輝 – 沖縄アリーナ最上段まで届く感動バスケで頂点を目指す

生まれてこの方、沖縄にゆかりがあったわけではない。でもアウェイゲームで訪れていた頃から、以前住んでいたハワイにも似る島の雰囲気に郷愁を覚えていた。2019年6月にアシスタントとして琉球ゴールデンキングス入りし、同年12月からはヘッドコーチとしてチームを率いる藤田弘輝にとって、沖縄はまさしくホームなのだ。

 

 

「バスケが人生」のファンの期待に応えたい

 

――バスケットボールを含め、沖縄の文化をどう感じていますか?

 

 沖縄には独特の文化や歴史がありますね。戦争体験や米軍基地の存在など、歴史的にすごくつらい思いをたくさんされたと、僕は感じています。だからバスケットボールを通じてちょっとでも元気になってもらえたら…と。今はコロナで大変ですし、バスケットボールでそのお手伝いを少しでもできたらなと思います。

 

――米軍も地元生まれも関係なくキングスファンですね。

 

 そうですね。町を歩いているとよく「頑張ってください」と声をかけていただきます。あらゆるところにバスケットボールのコートがあって、特に休みの日などは子どもたちがたくさん集まってバスケットボールをしていて。試合でお客さんの沸くポイントも独特です。ディフェンスでストップしたときとかハッスルしたとき、ルーズボールにダイブしたときなど、根本的にバスケットボールを理解していないと反応できないようなプレーに拍手が沸き起こるんですよね。本当にバスケットボールが沖縄の人々に根付いているんだなと、いろんなところで感じます。

 

――タクシーのドライバーの方がキングスを良く知っていたり、朝方まで寝ないでバスケ談義をされる方も多いようです。

 

 バスケットボールは本来的にはゲームであって、娯楽として楽しむためにあると思うのですが、沖縄ではそれ以上の存在のように感じます。アメリカもそうですが、単なる娯楽ではなく生活の一部、人生の一部になっているようですね。例えば2016年にMLBでシカゴ・カブスが108年ぶりに優勝したときのファンの喜び方は、もう喜んでいるという言葉では済まないような様子でした。亡くなったおじいちゃんやひいおじいちゃんのお墓に出かけて「カブス勝ったよ」と泣きながら報告しているとか。

 それと同じような雰囲気が沖縄にはあります。バスケットボールは沖縄の人々の生活のなかでものすごく大きな部分を占めているんですよね。

 

 

沖縄アリーナ、FIBAワールドカップ2023… - 飛躍への契機を迎える沖縄

 

 

 

――そんなバスケの島に、あらたに沖縄アリーナの建設が着々と進んでいます。10,000人収容のエンターテインメント満載の施設と聞きますが、どんな思いをお持ちですか?

 

 アリーナ建設の意味合いが具体的に感じられてくるのは完成してからではないかと思います。でも、現時点で完成したときを想像してみると…。いずれにしても一つの節目になると思うんですよね。沖縄アリーナでの最初の試合は重要なので、その日までに、場内の最上段で見る人にも僕たちのバスケットボールが伝わるようなチームを作っていきたいという思いはあります。たくさんのお客さんが来られると思うので、皆さんに僕たちのファイトするバスケットボールをお見せできればと思いますし、元気の素になるような何かを伝えられたらなと思います。

 

――もうアリーナの中をご覧になりましたか?

 

 一回見せてもらいましたが、ちょっとだけ館内を回ったという感じですね。本当に楽しみですね~!

 

――キングスの存在自体にも大きな意味がありますね。

 

 球団としての理念は「キングスで沖縄を元気にする」ことなので、それをまっとうできるようにベストを尽くしていきたいなという思いだけですね。

 

――キングスの試合を見に行くという人々にどんなところを見てほしいですか?

 

 人それぞれ感じかたは違うと思いますが、サイドラインから見ていて僕自身の胸が熱くなるのは選手たちがディフェンスをハードワークして、ファイトする姿です。全員で同じ方向に向かって頑張っている僕たちの試合をぜひ楽しんでいただきたいですね。

 

――2022年にはBリーグのオールスターゲームの開催が決まっています。

 

 これだけバスケットボールが好きなファンいる沖縄で、キングス以外のバスケットボールで沖縄が盛り上がってくれるのはうれしいです。

 

――その翌年の2023年には、FIBAワールドカップの開催が控えていますね。

 

 FIBAワールドカップを沖縄で開催するという意味では球団としても、沖縄全体としても、前向きな影響が期待できると思います。世界でもトップレベルの選手たちが集まってプレーするという大会ですからね。僕もそれを2019年に初めて上海で経験させていただいて、素晴らしさを実感しました。国内外から多くの方に観に来て欲しいですね。

 それを沖縄の人たちが見て元気になってくれればと思いますし、高いレベルのバスケットボール選手やチームのプレーを見て、子どもたちが熱いものを感じて将来有望な選手に育ってくれればとも思います。2023年のFIBAワールドカップを見て、「僕もこんな選手になりたいと思った…」とか、高校生も含め育成年代の子どもたちが「こんなプレーが参考になった」とか、少しでも次の世代に良い影響が出るようになってほしいですね。きっと大きな影響があると思います。

 

 

ハーパー ジャン ジュニアを育てる“キングス・カルチャー”

 

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――ハーパー ジャン ジュニア選手にはどんな期待を持っていますか?

 

 短期間ではあるんですけど、彼が持っている将来性は非常に高いので、ぜひキングスの選手たちが普段取り組んでいるゲームに対する準備や、試合だけではわからないものを持ち帰ってほしいです。選手たちは試合で見える部分以上にたくさんの努力をして、準備やいろんな葛藤をしてファンの皆さんの前でプレーしていますから。そういった裏の部分を少しでも見て、何かを感じて、将来に生かしてほしいと思っています。

 

――ハーパー ジャン ジュニア選手のアニキ分のような存在として並里 成選手がいると思うのですが、並里選手には“育成係”としてどんなことを期待していますか?

 

 並里選手がバスケットボールという競技に取り組む姿勢をしっかり見せてほしいです。コート上ではファンタジスタと呼ばれるくらいセンスも抜群ですし、上手ですし、人を魅了するようなプレーをするので、天才ように見えるかもしれませんが、彼は裏でたくさん努力しているので。そういった部分をハーパー選手に伝えてくれると思います。彼(ハーパー選手)にはものすごくプラスになると思いますよ。

 

――先輩から後輩へと良いものを伝えるような流れがキングスには根付いているんでしょうね。

 

 キングスは伝統もあり、「自分たちはこういうカルチャーだ」というマインドセットとメンタリティーを持った選手やスタッフがそろっています。プロの世界ですし、毎年同じ選手とスタッフでチームを作っていくことはほとんどないと思いますが、ファンの皆さんのおかげで、歴代どんなコーチや選手だったかによらずバスケットボールにシビアに向き合うカルチャーができていますね。そこは先輩・後輩のなれ合いとは違うチーム・カルチャーだと思います。

 

 

 

――最後に、今シーズンのキングスについて、抱負をお聞かせください。

 

 成果としてとらえる目標はリーグ優勝、西地区優勝。新しいアリーナでのホームゲーム開催が増えればそれだけ沖縄の人たちを元気にできると思うので、そこは目指していきたいと思っています。

 ただ、それを達成するためにはまず勝ちを追いかけるのではなく、自分たちがやれること、やるべきことをしっかりとやり続けられるようなチームを作らなければいけません。その結果として、自分たちのベストなバスケットボールを展開し、その成果として優勝がついてくると思います。それなしに優勝うんぬんをしゃべる資格はありません。

 まずはやることをやって、結果はそれについてくると思って取り組み、勝ちにもこだわりたいですね。しっかりいいチームを作っていきますよ。

 

 地元ファンの熱狂を日々肌で感じながら、美しい沖縄の自然と文化に触れながら、藤田がやろうとしていることは、沖縄アリーナ最上段からコートに視線を送る一人一人のファンの心を震わせるバスケットボールだ。キングスの沖縄アリーナにおける最初の試合は2021年4月10日(土)のシーホース三河。コートサイドのチケットが取れなくても心配はいらない。どこのシートに座っても、それと同じだけの感動を藤田ヘッドコーチ率いるキングスがきっと届けてくれるはずだ。

 

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