NBA

2019.07.13

数少ないフランチャイズプレーヤーの一人、ラッセル・ウェストブルックがロケッツへトレード‼︎

 アンソニー・デイビスのレイカーズ移籍を皮切りに、ケビン・デュラントとカイリー・アービングがネッツへ、カワイ・レナードとポール・ジョージがクリッパーズへ戦いの場を移した今夏。

 

 近年まれに見る選手の“大移動”でリーグの勢力図はガラッと変わり、来る新シーズンは各地区で混戦の様相を呈することだろう。

 

 そんな激動の夏を締めくくるかのように、ラッセル・ウェストブルックのロケッツ移籍の情報が舞い込んだ。ジョージがクリッパーズへ移籍した直後、サンダーはサラリー調整のために先発PFのジェレミー・グラントをナゲッツへ放出。これにより、本格的に再建の道に舵を切った。

 

 シーズン平均トリプルダブルを記録し、選手として全盛期を過ごすウェストブルックにとって、このタイミングでのチーム再建は優勝のチャンスを逃す可能性が高いことを意味する。そんな状況下で、球団側とウェストブルックがトレードについての意見で合意したのだ。

 

(ウェストブルックはサンダーで11シーズンを戦った)

 

 サンダーが全身のシアトル・スーパーソニックスからオクラホマへフランチャイズを移した2008年のドラフト全体4位で入団したウェストブルック。オクラホマ唯一のプロスポーツチームであるサンダー一筋のキャリアを過ごしてきたウェストブルックは、地元ファンにとっては、まさに球団の歴史そのものであり、球団を象徴する存在だった。その選手がトレードされたという事実は、リーグそのものが大きな転換期を迎えていることに他ならない。

 

自身のSNS上に球団、ファン、そして街への感謝をつづったウェストブルックは「オクラホマが僕と家族に与えた影響と同じように、僕もオクラホマに影響を与えられたと願っている。多くの友人と出会い、たくさんの感謝とともに、オクラホマを去るよ。ずっと支えてくれたことは感謝しきれない。夢のような時間だった」とコメント。最後には自身の代名詞ともいえる言葉 #WHYNOT と付けられていた。

 

 見返りにサンダーが獲得したクリス・ポールは、34歳の年齢と向こう3年にわたる高額契約を残しており、放出の噂が挙がっている。もし、これ以降に何らかの動きがあるとすれば、それはポールのトレードだろう。

 

 いずれにしても、ウェストブルックの移籍は今夏を締めくくる、ビッグニュースだったことに間違いはない。

 

 今夏の主な移籍選手は以下をチェック!


 

 今夏の主な移籍選手は以下をチェック!

 
移籍先 選手名前所属
ホークス チャンドラー・パーソンズグリズリーズ
ホークス エバン・ターナーブレイザーズ
ヒート ジミー・バトラーシクサーズ
ウィザーズ アイザイア・トーマスナゲッツ
セルティックス エネス・カンターブレイザーズ
セルティックス ケンバ・ウォーカーホーネッツ
ネッツ ケビン・デュラントウォリアーズ
ネッツ カイリー・アービングセルティックス
ネッツ ディアンドレ・ジョーダンニックス
ニックス タージ・ギブソンウルブズ
ニックス ジュリアス・ランドルペリカンズ
シクサーズ アル・ホーフォードセルティックス
ピストンズ デリック・ローズウルブズ
ペイサーズ TJ.マッコネルシクサーズ
ペイサーズ マルコム・ブログドンバックス
バックス ウェスリー・マシューズペイサーズ
ロケッツ ラッセル・ウェストブルックサンダー
グリズリーズ アンドレ・イグダーラウォリアーズ
ペリカンズ JJ.レディックシクサーズ
ペリカンズ ジョシュ・ハートレイカーズ
ペリカンズ ロンゾ・ボールレイカーズ
ペリカンズ ブランドン・イングラムレイカーズ
ナゲッツ ジェレミー・グラントサンダー
サンダー クリス・ポールロケッツ
サンダー シェイ・ギルジャス・アレキサンダークリッパーズ
サンダー ダニーロ・ガリナーリクリッパーズ
ブレイザーズ ハッサン・ホワイトサイドヒート
ブレイザーズ ケント・ベイズモアホークス
ジャズ ジェフ・グリーンウィザーズ
ジャズ マイク・コンリーグリズリーズ
ジャズ エマニュエル・ムディエイニックス
ジャズ ボーヤン・ボグダノビッチペイサーズ
ウォリアーズ ディアンジェロ・ラッセルネッツ
クリッパーズ ポール・ジョージサンダー
クリッパーズ カワイ・レナードラプターズ
クリッパーズ モーリス ・ハークレスブレイザーズ
レイカーズ クイン・クックウォリアーズ
レイカーズ デマーカス・カズンズウォリアーズ
レイカーズ アンソニー・デイビスペリカンズ
レイカーズ ダニー・グリーンラプターズ
サンズ リッキー・ルビオジャズ
サンズ フランク・カミンスキーホーネッツ
キングス ハリソン・バーンズマーベリックス

 

(月刊バスケットボール)



PICK UP