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2021/02/24

八村 塁(ウィザーズ)、レブロン・ジェームスを苦しめたレイカーズ戦勝利後、「みんなのおかげ」を強調

 

 ワシントン・ウィザーズの勢いがいよいよ本格的に上向きになってきている。アメリカ現地2月22日にロサンジェルスで行われたレイカーズ対ウィザーズの試合は、それを強く印象付ける内容だった。一時は17点リードを奪われる劣勢から、第3Qに追い上げ第4Qで同点に追いつき、延長で127-124の勝利をつかみ取るという展開。その中で八村のプレーも光った。
 日本人目線ではなく、どこの誰が見ても八村の活躍は光っていたと思う。実際、ステュー・ランツ氏(レイカーズの実況担当者)は、「八村はチームに安定感をもたらしていますね」と話していたし、他にも中継中にたびたび賛辞を送っていた。
 第4Q残り6分46秒には96-94とリードを奪う左手の豪快なダンク。106-105の1点リードで迎えた残り2分35秒には、ラッセル・ウエストブルックからのパスを受けて左コーナーから沈めた3Pショットでレイカーズに重苦しいプレッシャーをかけた。オフェンスで勝負を左右するビッグプレーをいくつも繰り出しただけでなく、ティップオフからずっと基本的にはディフェンス時にレブロン・ジェームスとマッチアップし、大いに苦しめていた。
 15得点(FG成功率75%、3P 50%)、6リバウンド、1スティールという数字からも、非常に効率の良い活躍ぶりを容易に想像できるだろう。また、ジェームスは31得点、9リバウンド、13アシストという、こちらもさすがの数字なのだが、ターンオーバーを8個犯していた。すべてを八村の手柄とするのは間違っているが、八村はジェームスとゴールの間に立ちはだかり、ジェームスの顔のすぐそばまで手を伸ばして物事をやりづらくさせていた。“キング”とのマッチアップに物おじした様子はまったくない。
 ブルックスHCは試合前の会見で、この試合で八村がジェームスをガードすることを明言し、ディフェンスでの成功は「10得点に抑えるとかいうことではなく、何事もやりづらくさせること」と話していたが、まさしくその通りのことをやってのけていた。

 


 八村は試合後の会見で、オフェンス面の積極性について「ラッセル(ウエストブルック)がすごく勇気づけるような言葉をかけてくれるので…。『第4Qの大事なところでもちゃんと準備していろ。パスが来るから積極的にいけ』と言われているので、そういうところが力になっていると思います」と話していた。
 チームリーダーとのコミュニケーションが良好な様子が伝わるコメントだが、ディフェンスに関してもチームの和を重んじていることを感じさせるコメントをしていた。「正直なところ、皆さんは僕のディフェンスが良くなっていると言ってくれますが、僕がというのではないと思います。チームが全体としてよくなっていると感じています」。この部分は英語で回答しており、一連のコメントは以下のようなものだった。
“I honestly feel like, I mean people are saying my defense is getting better but I don’t think it’s me. I feel like it’s the whole team, you know.”

 


 なぜチームディフェンスがよくなったかの理由については、コミュニケーションが良くなったことを挙げていた。ウィザーズは前半戦でパンデミックの影響を強く受けており、チームとしての練習が思い通りにできていなかったが、いよいよチーム一丸となってきているようだ。
 この日の勝利で3年ぶりの5連勝。どう感じているか聞かれたブラッドリー・ビールが「Different」と一言答えていたのも印象的だった。これまでのウィザーズとは違うぞ、という自信が芽生えているのに違いない。ウィザーズは通算成績を11勝17敗とし、イースタンカンファレンスの13位。次はアメリカ時間23日(火=日本時間24日の水曜日)の対ロサンジェルス・クリッパーズ戦だ。

 

文/柴田 健(月バス.com)

(月刊バスケットボール)


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