月刊バスケットボール5月号

NBA

2021.03.05

八村 塁(ウィザーズ)、2年連続でライジングスター・チャレンジのロスター入り

 八村 塁(ワシントン・ウィザーズ)がまた一つ、日本人プレーヤーとしてNBAであらたな歴史を作った。NBAがアメリカ時間3月3日に発表したライジングスターズ・チャレンジのロスター入りを果たし、ルーキーだった昨年に続く2年連続選出を実現したのだ。

 ウィザーズからは八村に加えてルーキーのデニ・アブディヤも選出されており、スコット・ブルックスはアメリカ時間の翌4日の対ロサンジェルス・クリッパーズ戦前の会見で、二人に向けて以下のような祝福のコメントを発していた。「素晴らしい。試合が行われずファンの前でプレーできないのは残念ですが、本当に素晴らしいですね。トム(シェパードGM)と彼のスタッフはドラフトで非常に優秀なプレーヤーを指名したという証しです。二人はNBAで長くプレーし、スターターとして活躍することになります。二人とも若く、まだまだずっと伸び続けるでしょう」

 

 

 ライジングスターズ・チャレンジはオールスター・ウイークエンド恒例のアトラクションの一つ。NBAのルーキーと2年目までの若手プレーヤーから、アメリカ人プレーヤーで構成されたアメリカ選抜(USチーム)と外国籍プレーヤーで構成された世界選抜(Worldチーム)の2チームを組んで行われる試合だ。

 例年オールスター・ゲーム直前の金曜日に行われてきたライジングスターズ・チャレンジは、すべてのイベントを一日に集約する今年は残念ながら試合自体を行わないことが発表されている。それでも、リーグの全30チームに所属するアシスタントコーチによる投票に基づく20人の選抜ロスターに名を連ねたことは非常に大きな栄誉だ。八村は世界選抜のフォワードとして、選出された20人名を連ねた。

 アメリカ選抜、世界選抜に選ばれた20人のプレーヤーは以下のとおりだ。

 

ライジングスターズ・チャレンジのロスター

 

アメリカ選抜

※カッコ内は所属チーム、ポジション、身長、体重、年齢、NBA経験年数(Rはルーキー、マークナシは2年目)

※リストは上から画像の上段左から右、下段左から右の順

 

ラメロ・ボール(シャーロット・ホーネッツG 198cm/82kg 19 R)

アンソニー・エドワーズ(ミネソタ・ティンバーウルブズG 193cm/102kg 19 R) 

タイリース・ハリバートン(サクラメント・キングスG 196cm/84kg 21 R)

タイラー・ヒーロー(マイアミ・ヒートG 196cm/89kg 21)

ディアンドレ・ハンター(アトランタ・ホークスF-G 203cm/102kg 23)

ケルドン・ジョンソン(サンアントニオ・スパーズF-G 196cm/100kg 21)

ジャ・モラント(メンフィス・グリズリーズG 191cm/79kg 21)

マイケル・ポーターJr.(デンバー・ナゲッツF 208cm/99kg 22)

ザイオン・ウィリアムソン(ニューオリンズ・ペリカンズF 201cm/129kg 20)

ジェームズ・ワイズマン(ゴールデンステイト・ウォリアーズC 213cm/109kg 19 R)

 

世界選抜

※カッコ内は所属チーム、国籍、ポジション、身長、体重、年齢、NBA経験年数(Rはルーキー、マークナシは2年目)

※リストは上から画像の上段左から右、下段左から右の順

 

プレシャス・アチウワ(マイアミ・ヒート/ナイジェリアF 203cm/102kg 21 R)

ニキール・アレクサンダー=ウォーカー(ニューオリンズ・ペリカンズ/カナダG 198cm/93kg 22)

デニ・アブディヤ(ワシントン・ウィザーズ/イスラエルF 206cm/95kg 20 R)

RJバレット(ニューヨーク・ニックス/カナダF-G 198cm/97kg 20)

ファクンド・カンパッゾ(デンバー・ナゲッツ/アルゼンチンG 178cm/89kg 29 R)

ブランドン・クラーク(メンフィス・グリズリーズ/カナダF-G 203cm/98kg 24)

ルーゲンツ・ドート(オクラホマシティ・サンダー/カナダG 191cm/98kg 21)

八村 塁(ワシントン・ウィザーズ/日本F 203cm/104kg 23)

テオ・マレドン(オクラホマシティ・サンダー/フランスG 193cm/79kg 19 R)

マイカル・モルダー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ/カナダG 191cm/84kg 26)

 

文/柴田 健(月バス.com)

(月刊バスケットボール)



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