月刊バスケットボール5月号

NBA

2021.10.12

八村 塁(ワシントン・ウィザーズ)、日本時間10.12にチーム合流か

 八村 塁(ワシントン・ウィザーズ)がワシントンD.C.に戻ってきたとの報道がなされた。この一報は、NBCスポーツワシントンのチェイス・ヒューズ氏が日本時間10月12日未明にツイッターで投稿し、その後同社公式サイトで記事として報じられた。


同記事によれば八村は、2試合残されているウィザーズのプレシーズンゲームに「出場する可能性もあるかもしれない」とされている。

 

 

八村関連のウワサ、本当のところ

 

 八村に関しては、9月26日にウィザーズが、トレーニングキャンプの開始時には合流しない旨を公表していた。「WIZARDS TRAINING CAMP UPDATE」とタイトルが付けられたリリースに書かれていたのは、以下のとおりごく短い文章だった。


Wizards forward Rui Hachimura will miss the start of training camp due to personal reasons. Hachimura’s absence has been excused and the team will provide further updates when appropriate.
(ウィザーズのフォワード、八村 塁はトレーニングキャンプ開始時点の活動を、私的な理由により休みます。八村の離脱は了承されており、チームは適切なときにあらためて情報を共有いたします)


同日、NBA事情に詳しい記者シャムズ・シャラニア氏がツイッターで、「八村はチームも了承した事情(私的な理由)により、いつまでかわからないがチーム活動から離れる(out indefinitely)」との内容を投稿。さらに翌27日、今度はウィザーズ情報に詳しい事情通として知られるクイントン・メイヨ氏が、八村がメンタルヘルスの問題に取り組んでいる(Hachimura is using the time to address his mental health)という旨のツイートを投稿した。

 

 この日以降、八村が「無期限でチームを離れる」点と、「メンタルヘルスに向き合っている」という部分が大きくクローズアップされて情報が拡散されることとなった。ただし、八村についてチームから公式に、「無期限(indefinitely)」や「メンタルヘルス」という言葉を使った発表は一切ない。情報発信をしている2人の記者はいずれも有力な記者であり、もちろんそれぞれに根拠があっての発信とは受け止められるものの、正式には「プライベートな事情による離脱」という以上のことは、今後八村が公の場に姿を現し、言葉を発するまでわからない。


ウィザーズは今シーズンからウェス・アンセルドJr.氏をヘッドコーチに迎えており、昨シーズンの中心人物で八村が「センパイ」として慕ったラッセル・ウエストブルックもロサンゼルス・レイカーズに移籍するなど、チーム構成が大きく変動した。しかしアンセルドJr.HCもトミー・シェパードGMも、八村の役割が昨年までと変わらず、3シーズン目にもさらなる飛躍を期待する方向のコメントを発信している。昨シーズンのプレーオフランに大きく貢献した八村の合流により、いよいよウィザーズのチームとしての仕上がりも加速していきそうだ。


文/柴田 健(月バス.com)
(月刊バスケットボール)



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