月刊バスケットボール5月号

NBA

2021.01.30

八村 塁(ウィザーズ)が戦列に復帰の見込み - 日本時間1月30日(土)のホークス戦に18日ぶり出場か

 

 新型コロナウイルス感染拡大の影響に直撃され、八村 塁を含む9人が安全衛生プロトコルの対象(うち6人が陽性反応)となったワシントン・ウィザーズ。アメリカ時間1月11日の対フェニックス・サンズ戦を終えた後は、試合開催に必要な最低人数である8人のプレーヤーをそろえることができなかったために6試合連続の延期を余儀なくされ、同24日のサンアントニオ・スパーズ戦以降ようやく人数がそろったものの、行われた3試合すべてに敗れ厳しい状況が続いている。
しかし28日、八村が安全衛生プロトコルの対象からモリッツ・バグナー、ダービス・ベルターンスとともに外れ、翌29日(金)の夜(日本時間30日、土曜日の朝)のアトランタ・ホークスとの試合に「アクティブ」として登録される見通しであることがわかった。
八村は今シーズン、開幕から4試合は流行性角結膜炎のため欠場したが、1月11日の対サンズ戦まで7試合に出場して平均13.6得点、4.6リバウンド、2.3アシストを記録している。すべてスターターでの出場だ。
ウィザーズは平均14.3得点を稼いでいたフォワードのトーマス・ブライアントが左ひざ前十字靭帯を断裂し、今シーズン中の復帰を見込めない状態。そのため八村の平均得点は現状、ブラッドリー・ビール(平均35.4得点)とラッセル・ウエストブルック(同18.1得点)に続く3番手の数字であり、チーム状況の視点からはコンディションが戻りしだい大車輪の活躍を期待される立場だ。
ホークスとの試合に関してウィザーズの公式サイトに展望記事が公開されているが、そこでは八村をスターター予想に入れていない。ただ、直近3試合をチームがアウェイで戦っている間に、安全衛生プロトコル下のプレーヤーは本拠地に残って戦列復帰に向けた準備に取り組んでいたという。八村のコンディション詳細は伝えられていないものの、スコット・ブルックスHCの「ホームにとどまっているコーチがワークアウトを行って、試合のシミュレーションをしています。実戦で25~30分プレーするのと同じような内容のワークアウトもあるんですよ」というコメントも公表されており、復帰早々それなりの出場時間を任される可能性も無きにしもあらずだ。
いずれにしても、当日の試合関係者全員の健康と安全が最優先。その中で両チームの全力プレーに期待しよう。

 

文/柴田 健(月バス.com)
(月刊バスケットボール)



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