月刊バスケットボール5月号

NBA

2020.09.17

NBAオールルーキー2ndチーム入りの八村塁 球団史の同賞受賞者21人を振り返る

 プレーオフ真っただ中のNBAだが、レギュラーシーズンの個人賞も続々と発表され、残すはシーズンMVPの発表を待つばかりとなった。そんな中、発表されたオールルーキーチームの中に八村塁の名が挙がった。1stチームと2ndチームの2部門に分かれているが、八村は1stチーム10票、2ndチーム54票(計74ポイント)を獲得し、オールルーキー2ndチームに選出された。

 

 今季はプレーシーズン初戦からスターター出場すると、レギュラーシーズンでも出場した48試合(シーディングゲーム含む)全てでスターターを務め、平均13.5得点、6.1リバウンド、FG成功率46.6%を記録。その中で八村は10試合で20得点以上を記録し、40試合以上出場したルーキーの中では平均リバウンド数1位、平均得点5位の好成績を残した。ウィザーズとしてのオールルーキーチーム選出は5人目で前回受賞者は現在チームのエースを務めるブラッドリー・ビール(12-13シーズン/1stチーム)だった。

 

今季受賞者は以下の通り。

 

【1stチーム】

ジャ・モラント(メンフィス・グリズリーズ)

ブランドン・クラーク(メンフィス・グリズリーズ)

ザイオン・ウィリアムソン(ニューオリンズ・ペリカンズ)

エリック・パスカル(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)

ケンドリック・ナン(マイアミ・ヒート)

 

【2ndチーム】

タイラー・ヒーロー(マイアミ・ヒート)

コービー・ホワイト(シカゴ・ブルズ)

八村 塁(ワシントン・ウィザーズ)

P.J.ワシントン(シャーロット・ホーネッツ)

テレンス・デイビスⅡ(トロント・ラプターズ)

 

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 ウィザーズはこれまでにボルティモア・ブレッツ、キャピタル・ブレッツ、ワシントン・ブレッツ、そしてワシントン・ウィザーズとフランチャイズやチーム名を変更してきたが、球団48年の歴史上、オールルーキーチームに選出された選手としては八村は21人目。この総選出人数はシカゴ・ブルズ(23人)に次ぐNBA2位タイ(ニューヨーク・ニックスとボストン・セルティックスが同数)となっている。

 

 受賞者の中には殿堂入りを果たしているウェス・アンセルドやアール“ザ・パール”モンロー、レイカーズのGM としても活躍したミッチ・カプチャックなども含まれている。八村は日本人初の快挙を成し遂げただけでなく、フランチャイズ史にしっかりとその名を刻んだ。

 

 以下、球団史の受賞者一覧だ。

 

ガズ・ジョンソン、ロッド・ソーン(63-64/ボルティモア・ブレッツ)

ワリー・ジョーンズ(64-65/ボルティモア・ブレッツ)

ジャック・マリン(66-67/ボルティモア・ブレッツ)

アール・モンロー(67-68/ボルティモア・ブレッツ)

ウェス・アンセルド(68-69/ボルティモア・ブレッツ)

マック・デイビス(69-70/ボルティモア・ブレッツ)

フィル・シェニエ(71-72/ボルティモア・ブレッツ)

ニック・ウェザースプーン(73-74/キャピタル・ブレッツ)

ミッチ・カプチャック(76-77/ワシントン・ブレッツ)

ジェフ・ルーランド(81-82/ワシントン・ブレッツ)

ジェフ・マローン(83-84/ワシントン・ブレッツ)

ラリー・スチュワート(91-92/ワシントン・ブレッツ/2ndチーム)

トム・ググリオッタ(92-93/ワシントン・ブレッツ/1stチーム)

ジュワン・ハワード(94-95/ワシントン・ブレッツ/2ndチーム)

ラシード・ウォーレス(95-96/ワシントン・ブレッツ/2ndチーム)

コートニー・アレキサンダー(00-01/ワシントン・ウィザーズ/2ndチーム)

ジャービス・ヘイズ(03-04/ワシントン・ウィザーズ/2ndチーム)

ジョン・ウォール(10-11/ワシントン・ウィザーズ/1stチーム)

ブラッドリー・ビール(12-13/ワシントン・ウィザーズ/1stチーム)

八村塁(19-20/ワシントン・ウィザーズ/2ndチーム)

※88-89シーズンより1stチーム、2ndチームの2部門制になった

 

(月刊バスケットボール)



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