月刊バスケットボール6月号

NBA

2021.03.12

八村 塁(ウィザーズ) - 3.11「あの日を忘れません」

 

 東日本大震災からちょうど10年がたった2021年3月11日、ワシントン・ウィザーズの日本語ツイッターアカウントを通じて、八村 塁が震災を体験した人々への思いを込めたメッセージを投稿した。約27秒間のメッセージ全文は以下のとおりだ。


こんにちは、ワシントン・ウィザーズの八村 塁です。
今日で東日本大震災から10年がたちました。
僕はまだそのとき13歳でしたが、あの日のことを覚えています。
高校時代は地震と津波の影響を受けた仙台に住み、渡米するまでの3年間を過ごしました。
今日、いろんな思いを持ってこの日を迎えている人も多いと思いますが、僕もあの日を忘れません。

 

 富山県出身の八村は2013年春に明成高校(現仙台大学附属明成高等学校)に入学し、ウインターカップ3連覇など輝かしい実績を残しており、甚大な被害を受けた東北とは深い縁のある立場。日本人プレーヤーとして初めてNBAドラフト1巡目指名(全体9位)を受けウィザーズの一員となった今も、この日には特別な思いを持っているようだ。

 アメリカ時間の日付では前日の10日だったこの日、ウィザーズと八村はNBA2020-21シーズンの後半戦初日というタイミングでメンフィスに遠征中。八村はグリズリーズ相手に25分13秒間コートに立ち11得点、6リバウンドを記録した。この試合を含め、今シーズンは28試合で平均29.9分間の出場で12.4得点、5.9リバウンド、1.8アシストのアベレージを残している。
ウィザーズの次戦は日本時間3月13日(土=アメリカ時間12日の金曜日)の対フィラデルフィア・セブンティシクサーズ戦。この日はグリズリーズに112-127で敗れたものの、オールスター・ブレイク直前の10試合は7勝3敗と調子を上げてきており、その中で八村の存在感も試合を経るごとに高まってきている。

 

文/柴田 健(月バス.com)
(月刊バスケットボール)



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