Bリーグ

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2021/06/09

千葉ジェッツ専用練習場、ロックアイスベースの魅力

チーム専用のロッカールーム。カメラ側には映像を見られる大型モニターもある

 

チーム、パートナー、地域がともに夢を見られる「基地」


 こうした背景からも、ロックアイスベースには単に千葉ジェッツが練習会場として使う以上の意味合いが自然に生まれていることがわかる。小久保社長はネーミングの背景も教えてくれたが、そこにはチームのみならず、パートナーの立場、あるいは地域に生きる立場としての将来に向けた夢が詰まっていた。「ベースは基地という意味。(千葉ジェッツの)田村征也社長がおっしゃるように、千葉県をバスケットボール王国にするために、まずその基地となるところを作らないと。それにはやはりここからスタートだろうという意味合いを込めて『ベース』となりました」。

 

 この場所を基地として、千葉ジェッツはB1連覇を目指すことになるが、前述のとおり小久保グループの社員も使用することができ、またクラブとしてはユースチームもこの場所を拠点として活動していく。「ここで練習したユースの子たちからBリーガーが生まれるような、面白い未来が描けるかなと思っていますし、千葉ジェッツの力を借りながら、例えば『ロックアイスカップ』のような、最後にここで決勝戦を行うような子どもたちのバスケットボールの試合もできたらなと思っています」

 

 ロックアイスベースは日常的に一般公開される場所ではない。しかし上記のような形をとって、地域の子どもたちの歓声がこだまする場所としても大きな役割を果たすことになりそうだ。

 

 チームとしては言うまでもなく、プロとして「てっぺんを目指す」理想の基地ができた。この日会見に出席していた赤穂雷太は、「以前はトレーニングをしに7-8km移動して、終わったらまた7-8km戻ってきていたので大変でしたけど、その時間もなくなりました。ものすごくいい環境でバスケットボールをやらせてもらっているので、自分としてとてもうれしいです。もっともっとうまくなりたいなという気持ちが大きくなりました」といっそう意欲を高めている。佐藤卓磨も感激した様子でこう話す。「本当に必要なものがギュッと凝縮されています。トレーニングした後にすぐ体育館でシュートも打てますし、その後すぐに栄養を食堂で摂ることができます。アイスバスとかも、ロックアイスを使ってできるんです。本当に、プロ選手の一日に必要なスケジュールのすべてをここで全部こなせるので、完璧です」

 

「アイスバスはこんな感じで…」と赤穂

 

バスタブの傍らにはアイスバスに使用するロックアイスも完備

 

 ベテランの西村文男は「ウエイトレーニングをするのが嫌いな僕は、これまでは船アリで練習した後にゴールドジムまで行かなきゃいけなかったので、ちょいちょい『今日はイヤだ!』という日も多かったんです(笑)」とジョーク交じりに話した。「でもやっぱり一つの体育館にすべてがそろっていると、やらざるを得ないと思うだけでなく、やる気にもなります。僕も感謝しかないですし、そうやってチームを含め会社として強くなっていくんだなというふうに感じています」と、喜びを言い表していた。「プロになって今年で12年経つんですけど、ルーキーイヤーの頃の環境と比べても全然違います。こんなにいい環境でバスケができるなんて想像していなかったので…。子どもの頃というよりも、大人になってから考えていたこと以上のものを与えてもらっていて、そこにびっくりしています」。

 

 きっかけとなった小野龍猛も、ひょっこり千葉に帰還してロックアイスベースをその目で確かめたという。「ここを見てやはり感激していましたね。言い出しっぺの本人が、移籍で詳細を知らないままになって…。今ではもう千葉ジェッツの選手ではないんですけど、選手を代表してお礼を言ってもらいました」と小久保社長は感慨深げに振り返った。

 

 そうしたエピソードの一つ一つが、理想の基地の価値をいっそう高める要素だ。ロックアイスベースは魅力に満ちた眩しい場所だった。

 

施設内には田口成浩の「おいさーフィギュア」が11体潜んでおり

小久保社長によればすべてみつけた選手にはボーナスが支給されるという

 

☆次ページ:ロックアイスベースフォトギャラリー


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