月刊バスケットボール8月号

Bリーグ

2021.09.25

【ロックアイス×千葉ジェッツ】千葉から世界へ/ROCK ICE® BASE ストーリー Vol.3

 

B1の2020-21シーズンにおいて、念願だったリーグ初制覇を成し遂げた千葉ジェッツ。チャンピオンシップ・ランを可能にした大きな要因の一つは、チームとしての確固たる練習拠点を手にした事実だった。『ROCK ICE® BASE/ロックアイスベース』と名付けられたこの施設を建築したのは、ジェッツ自体ではなく、コンビニやスーパーでおなじみの袋詰め氷製品『ロックアイス®』を製造・販売している小久保製氷冷蔵株式会社という企業だ。自身熱血ジェッツブースターであり、パートナー企業の社長でもある同社の小久保龍平氏と、千葉ジェッツの面々に、ロックアイスベースでの面会を申し込んだ。

 

Vol.1『小久保龍平(小久保製氷冷蔵株式会社 代表取締役社長)インタビュー』から読む

Vol.2『小久保社長×#15藤永佳昭×#31原 修太×#14佐藤卓磨 対談』から読む

 

 

千葉ジェッツ“プレーヤー&スタッフ”ボイス

 

©CHIBAJETS FUNABASHI / PHOTO : Atsushi Sasaki

#2富樫勇樹

 

 小久保社長は、大社長なのに選手と同じ目線で友達のように接してくれます。でも、ロックアイスベース建設前にビリヤード台をリクエストしましたが、まだ叶ってません。ロックアイスベースが稼働して何か成長したこと…、と言えば、優勝がすべてを言い尽くしています。
オリンピックを終えて、コンディションはまだこれから。シーズンに向けて仕上げます。選手村では海外組の3人と同部屋でした。本当に意識も高く、見習うところも多かったです。違う舞台ですが、彼らに負けないように日本のリーグをもっと盛り上げたいです。印象に残るプレーは、自分のものとしてはスペイン戦第1Qのフローターシュート。チームメイトでは、八村 塁がパウ・ガソルの上から決めたダンクがスゴかった!!
千葉ジェッツの2021-22シーズンには、これまで以上にリーダーシップを発揮できると思います。昨シーズン初めてキャプテンになりましたが、オリンピックの経験でより伝えられるものもあるかなと。2021-22シーズンに向けた個人的な目標は、もちろん連覇。安定感を高めて、どの試合でも勝利はもちろん、楽しんでもらえるように頑張っていきます。

 

 

 

#6赤穂雷太

 

 小久保社長はとてもフレンドリーで、一緒にいるととても楽しい方です。企業のトップの立場にもかかわらず、22歳の私がこんなに気軽にお話できることに驚いてしまいます。ロックアイスベースを作っていただいたことで、バスケットボールに使える時間が増えました。以前は練習後にトレーニング施設まで自転車で向かったりして、時間が限られていましたからね。ここでは自主練習の時間も増えますし、終わったらすぐにケアに入れるので、以前にもまして自分を追い込むこともできます。

 この夏は東京オリンピックで銀メダルを獲得したひまわり(女子日本代表の赤穂ひまわり。双子の妹)の活躍がものすごくモティベーションになりました。日本代表のスターターとしてバリバリ活躍していたので、シーズンもかぶらないことだし、アメリカに行けばいいのにと思っています。自分でもやっぱり、最終的にはああいうふうになれるよう本当に頑張っていきたいなと。今回男子では、長年のベテランが外れるなど世代交代も始まっていたように思います。やっぱりそこは目標にして、代表に選ばれるようになりたいです。それがかなったら、ロックアイスベースのおかげですね!

 

 

 

大野篤史ヘッドコーチ

 

 小久保社長は僕らのことをすごく思ってくださる方です。ロックアイスベースを建てるにも、僕らの思い、選手の思いを感じてくれて、素晴らしいジムを建てていただきました。しっかり僕たちから恩返ししなければと思っています。

 ロックアイスベースには、非の打ちどころがありません。僕にとっては夢のようです。昨シーズン、僕らはコロナで二週間練習できない期間がありました。その後コンディションを取り戻すのに、ロックアイスベースがなければあそこまでバウンスバックできませんでした。本当にありがたい気持ちでいっぱいです。

 

 

 

佐藤博紀取締役事業本部長

 

 現役当時にロックアイスベースがあったらよかったなというのが、率直な思いです。私は小久保社長と初めてお会いしたときにはすでに引退していて、プレーを見てもらったことはないんです。ここでやりたかったです!

 小久保社長には、ここで練習して、トレーニングもケアも、食事もできるようなものを、一緒に作っていけたらということで、いろんなお話をさせていただきました。メリハリのある方で、物ごとを良くしようという観点からアドバイスもいただきますし、応援の気持ちが伝わってきます。ロックアイスベースを建てていただいて、この環境の中で思いっきりバスケットボールに専念できることに感謝を感じながら、しっかり結果として天皇杯とリーグ連覇の二冠をとるのがチームとしての理想です。そのために、クラブとして魅力的な存在になれるように取り組んでいきます。

 

 

 

五味賢祐(千葉ジェッツU18 #69)

 

 今高校2年生で、大学を卒業してBリーグに入れるように頑張っています。千葉ジェッツに入れたらうれしいですね! ポジションはポイントガードで、富樫選手が目標です。ロックアイスベースは自分のバスケットボールを思いどおりにできる、素晴らしい環境です。

 

 

Vol.1『小久保龍平(小久保製氷冷蔵株式会社 代表取締役社長)インタビュー』を読む

Vol.2『小久保社長×#15藤永佳昭×#31原 修太×#14佐藤卓磨 対談』を読む

 

 

[ROCK ICE® BASE/ロックアイスベース]

 

小久保製氷冷蔵株式会社が創業の地である千葉県八千代市大和田新田に建築した、千葉ジェッツの専用練習場施設および同社グループの従業員福利厚生施設。自社の看板商品『ロックアイス®』の名を残し、将来に向けた夢を育む基地(ベース)というコンセプトをそのまま形にした施設で、2021年3月末に稼働した。フルコート一面、サブコートなら二面取れるフロアは、トレーニングルーム、ケアルーム、食堂とドア一枚で行き来できる配置。上階には、ワイド画面のモニターで映像研究しながらミーティングも可能なジェッツ専用ロッカールーム、ロックアイスでアイシングできるアイスバスや仮眠室など、プレーヤーが帰りたくなくなるほど充実した施設が備わっている。

 

 

(月刊バスケットボール)



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