月刊バスケットボール5月号

NBA

2021.02.17

デビン・ブッカー(サンズ)とルーキーのサディック・ベイ(ピストンズ)が週間最優秀プレーヤーに - 2020-21NBAシーズン第8週

 

 NBAはアメリカ時間2月15日に今シーズン第8週の週間最優秀プレーヤーを発表した。今回の発表は2月8日から14日にかけてのパフォーマンスが評価対象。ウエスタンカンファレンスではフェニックス・サンズのガード、デビン・ブッカーが、イースタンかファレンスではデトロイト・ピストンズのルーキーフォワード、サディック・ベイがそれぞれ選ばれている。
ブッカーが週間最優秀プレーヤーに選ばれるのは初めてのこと。また、サンズのプレーヤーとしては2014年2月3日付の発表で受賞したゴラン・ドラギッチ以来7年ぶりだ。
ブッカーの受賞は、平均32.3得点(FG56.3%、3P 47.6%)、5.3アシスト、5.0リバウンドのアベレージでサンズを4勝0敗の成績に導いたことが評価されてのもの。この4勝にはイースタンカンファレンスの上位2チームであるフィラデルフィア・セブンティシクサーズとミルウォーキー・バックスからの勝利が含まれる。該当期間の4試合ではいずれも50%以上のフィールドゴール成功率で27得点以上を稼ぎ、そのうち2度は今シーズンの自己最高となる36得点を荒稼ぎした。
サンズは直近10試合を9勝1敗とし、現在6連勝中だが、その原動力となっているのがブッカーだ。
一方ベイのこの賞受賞はピストンズのルーキーとして39年ぶりの快挙。前回は1982年3月14日付の発表におけるケリー・トリピュカだった(日付は『Basketbakk Reference』による)。1988年、89年と連覇を成し遂げたアイザイア・トーマスやジョー・デュマースといった“バッドボーイズ”ピストンズの面々も成し遂げていないことなのだ。
ベイも第8週には4試合でプレーした。その間の平均17.8得点、5.5リバウンドは“普通に”好成績なのだが、驚異的なのはシューティング。この4試合でのベイはフィールドゴール成功率が71.4%、3Pショットも69.6%(23本中16本成功)という大当たりだったのだ。特にすごかったのが12日の対ボストン・セルティックス戦。30得点を奪ったこの試合でベイは3Pショット7本すべてを成功させ、ルーキーとしての1試合におけるノーミスでの成功本数の新記録を樹立したのだ。しかも最後の一本は105-102の3点リードで迎えた第4Q残り38秒に、勝負を決定づけるビッグショットだった。
ブッカーとベイ、両者の第8週の主な成績は以下のとおりだ。


デビン・ブッカー: 平均32.3得点(FG56.3%、3P 47.6%)、5.3アシスト、5.0リバウンド

2月8日 対クリーブランド・キャバリアーズ戦 〇119-113 36得点(FG14/27, 3P 5/9)、5リバウンド、8アシスト
2月10日 対ミルウォーキー・バックス戦 〇125-124 30得点(FG11/21)、6リバウンド、3アシスト
2月13日 対フィラデルフィア・セブンティシクサーズ戦 〇120-111 36得点(FG14/23、3P 3/5)、5リバウンド、4アシスト
2月14日 対オーランド・マジック戦 〇109-90 27得点(FG10/16)、4リバウンド、6アシスト
※サンズはこの間4勝0敗

 

サディック・ベイ: 17.8得点(71.4%、3P 69.6%)、5.5リバウンド


2月9日 対ブルックリン・ネッツ戦 〇122-111 15得点(FG6/6, FT3/3)、3リバウンド、2アシスト
2月11日 対インディアナ・ペイサーズ戦 ×95-111 10得点(FG3/6、3P 2/5)、3リバウンド
2月12日 対ボストン・セルティックス戦 〇108-102 30得点(FG10/12、3P 7/7、12リバウンド
2月14日 対ニューオリンズ・ペリカン図戦 〇123-112 16得点(FG6/11、3P 4/8)、4リバウンド、6アシスト、3スティール
※ピストンズはこの間3勝1敗

 

文/柴田健(月バス.com)

(月刊バスケットボール)



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