月刊バスケットボール5月号

【全国ミニバス2022】結果以上の可能性を見せた全員がワンハンドシュートの撫養クラブ(徳島)

今回の全国ミニバスで3戦し、全敗[第1戦・対並木シルバーフォックススポーツ少年団(茨城)28‐59、第2戦・対深井リトルペッパーズ(大阪)37‐41、第3戦・対本渡中央JumperZ(熊本)25-32]という結果に終わった撫養クラブ(徳島)。チームを率いて8年目になる野田和伸コーチは「勝つためにチームを作らなければ勝てないということがよく分かりました」と振り返ったが、その撫養クラブの選手たちは試合結果以上の可能性を見せてくれた。

 

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 それこそが、選手全員がワンハンドシュートを打つということ。また野田コーチが「戦術的なことより、1対1に重点を置いた指導をしています」と言うだけあり、ドリブルが多彩なのも特徴だ。特にそれを体現しているのが、キャプテンの#4住友杏莉とエーエの#5外川穂華。レッグスルーやビハインド・ザ・バックといった技だけでなく、緩急を織り交ぜたドリブルには躍動感があり、相手とのスペースを作ってからのワンハンドでのプルアップジャンプシュートは見ていてほれぼれする。またリングの左からレイアップにいくときは、左手でシュートを打つなどしっかりと将来につながる技術にトライしているのも好感が持てる。今大会ではシュートがリングに嫌われることも多く、第2、3戦では接戦をものにできなかったが、プレー一つ一つを切り取って見ていると非常に面白いバスケで、可能性を感じさせるものだった。

 

 

 

 撫養クラブでは、野田コーチが就任してからずっとワンハンドシュートの指導を行ってきた。下級生でチームに入ってくる子は上級生がワンハンドでシュートを打つのを見ているため、自然とワンハンドシュートを打つようになる。「選手たちにはツーハンドという概念がないと思います」と野田コーチ。そこまでワンハンドシュートにこだわるのは、目先の勝利より将来的な選手の成長を願っているから。「将来的に日本代表として活躍してくれるような子が出てくれればと思っています」という野田コーチの夢を現実のものにする選手が出てくることを願いたい。

 

 

取材・文/高木希武(月刊バスケットボール)

写真/JBA

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