月刊バスケットボール5月号

Bリーグ

2022.03.10

インタビュー:増田啓介(川崎#11)「天皇杯の決勝もリーグの1戦も、同じ価値のある大切な試合」

 97回目を数える伝統の大会、「天皇杯 全日本バスケットボール選手権大会」は間もなく3月12日(土)にさいたまスーパーアリーナで決勝戦を迎える。対戦カードは昨年に続く連覇を狙う川崎ブレイブサンダースと、2019年以来の優勝を目指す千葉ジェッツの顔合わせとなった。

 

 月刊バスケットボールでは、川崎の篠山竜青と増田啓介の2選手にインタビューの機会を得た。前回の篠山に続いて、今回は普段の柔らかな物腰とは対照的なアグレッシブなプレーでファンを魅了する増田の声をお届けしよう。


増田 啓介(ますだ・けいすけ)
川崎ブレイブサンダース#11
ポジション:スモールフォワード
生年月日:1998年1月22日(24歳)
身長:194㎝
体重:90㎏
出身地:静岡県
出身校:筑波大学

 

©B.LEAGUE


皆さんの応援を受け止めて、

それを大きな励みに頑張っています!

 

月刊バスケットボール(以下BB):Bリーグの今シーズンここまでを振り返っていかがですか?

 

増田:現状(インタビューを行った2月22日時点)、東地区3位という状況ですが、1位のチームとの差はほとんどないですし、かといって満足かといえばそんなことはありません。チャンピオンに向けて、チームとして日々成長している、強くなっているなと感じています。

 個人としては、ちょっと良くない時期もあったのですが、しっかり我慢して、ディフェンスからゲームを作って、今は少しずつ良くなってきているなと感じています。個人タイトルは狙っていません(笑)。意識するとダメになっちゃうので(笑)。

 

BB:コロナ禍の中でのシーズンも3季目となりましたが、バスケットも含めた日々の生活との向き合い方に、何か変化はありますか?

 

増田:むちゃくちゃ変化はあるのかな…と思ったのですが、ちょうどコロナ禍になったのが大学生とプロ選手として川崎加入の境目で、プロ選手としての生活はコロナ禍でのものしか知らないんです。正直、コロナじゃなかったらどうかは想像できないので、僕の中ではこの生活が、良くも悪くも当たり前になりつつあります。

 

BB:川崎ブレイブサンダースといえば、これまで様々な形でファンとの交流を図ってこられましたが、直接触れ合うことが難しい今の状況にもどかしさを感じているのでは?

 

増田:僕が特別指定選手としてチームに入った時(2019年)には、とどろきアリーナは本当に満員で、5000人近くのファンの方々が来られていて、歓声もすごかったですし、審判の笛も聞こえないくらいで、「こんな盛り上がってるんだ!」と感じたのを覚えています。今はファンの皆さんの声出しも禁止になったり、シーズン序盤は収容率の50%制限もあったり、そういったもどかしさはあります。ただ、そんな中でも会場で応援してくださる方、リモートで応援してくださる方には本当に感謝していますし、しっかりと皆さんの応援を受け止めて、それを大きな励みに頑張っています。

 

BB:間もなく連覇を目指す天皇杯決勝を迎えます。おそらく「タイトルを守る」という意識よりも、「もう一度獲りにいく」という攻めの気持ちが強いのではないかと思いますが、どんな思いで準備をされていますか?

 

増田:僕個人としては、天皇杯の決勝もリーグの1戦も、同じ価値のある大切な試合で、いつもどおり戦うことが一番だと感じています。チャレンジ精神が大切だと思うので、守りに入るバスケットよりも、どんどん攻めて、チャレンジ精神を持って戦うのが一番いいのかなと思っています。

 

 

学生時代の記憶というのはずっと残ります。
どんなことがあっても悔いのない学生生活を!

 

BB:今、着用されているシューズ『NOVA SURGE』について、特に気に入っているのはどんな部分ですか? また、ご自身のプレースタイルとのマッチングについてはいかがですか?

 

増田:着地時の衝撃吸収性と、イメージどおりしっかり止まれるグリップ性が僕はすごく気に入っています。衝撃吸収性は、踵の部分が少し厚くなっていて、ジャンプ後の着地時に足に優しく、またダッシュからストップへの際も、足への負担が少なく感じています。僕はゲーム中、常に瞬発力を求められるポジションではないのですが(スモールフォワード)、そういう動きをしても大丈夫ですし、コートの端から端まで全力で走っても頼もしく感じるタフさがありますね。

 

BB:シューズを選ぶ際、特に重要視されているのはどんな点ですか?

増田:まず、ケガをしないシューズであることがすごく大切だと考えています。このシューズではまだ1回も捻挫していないですし、履くほどになじんですごくいいなと感じています。また、足を入れた時の当たりの柔らかさと、シューズがしっかり支えてくれる強さを同時に感じるようなフィット感も気に入っています。

 

BB:最後に、月刊バスケットボールには非常に多くの中高生の読者がいます。間もなく迎える新年度に不安も期待も入り混じる季節ですが、そんな中高生たちに、ぜひ元気の出るメッセージをお願いします。

 

増田:僕も月バスは毎月読んでます! 初めて買ったのは中学校1年生の半ばくらいだと思います。最初は本屋さんに買いに行っていたのですけれど、途中から定期購読にして、毎月「早く届かないかな~」と楽しみにしていました。

 このコロナ禍の中で、新年度になってもまだリモート授業が続くなどいろいろな制限があると思いますが、学生時代の記憶というのはずっと残りますし、どんなことがあっても、しっかり悔いのないような生活をしてほしいなと思います。勉強にスポーツに、そして恋愛に…ぜひ悔いのない学生生活を送ってください!

 

 

協力:アシックスジャパン

(月刊バスケットボール)



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