3x3

2022.02.28

【第7回3x3日本選手権大会】男子はUTSUNOMIYA BREX、女子はBEEFMANが初優勝!

TOKYO DIMEの岩下達郎が現役最後の試合に

 

 大会初日の男子1回戦では、他チームの辞退に伴って繰り上げ出場となったTOKYO DIME(東京)がEPICと対戦し、惜しくも敗れた。そしてこの試合は、3x3プレーヤーとしてTOKYO DIME一筋に歩んできた♯20岩下達郎の引退試合となった。予選大会で敗れた段階で現役生活からの引退を表明していた岩下だったが、急遽訪れた出場の機会に、「正直、苦しかったです。今週、出ることが決まって、一度糸が切れた状態ではあったのですごく苦しかったです。でも出場が決まって、いつもの(試合に向けての)ルーティンをしていく中で、あとはやるだけだという気持ちで臨むことができたので、そういう意味では悔いはありません」と思いを吐露した。

 

 

 岩下は1988年12月16日生まれの33歳。15歳でバスケットを始め、慶応義塾大在学時にはインカレ優勝、国体でも少年・成年で数々の優勝を経験し、またアンダーカテゴリー各年代で日本代表にも選出されている。大学卒業後は会社員として日々の仕事に励みつつ、TOKYO DIME所属の3x3プレーヤーとして活動。「3×3.EXE PREMIRE」や「JAPAN TOUR EXTREME」など国内のビッグタイトルを獲得し、また「FIBA 3×3 World Tour」など国際大会へも果敢にチャレンジした。

 

 205cmの長身を武器に献身的なプレーでTOKYO DIMEを支え、日本を代表する3x3プレーヤーとして歩んできた岩下。「チームメイト、チームスタッフ、サポーターやファンの方々など、周りにいた、身近にいた人たちが気持ちの支えになりました。自分のためにできることには限界があります。でも、そういった方々のためだと思ったら、そこから先の頑張りができるんです。だから、僕がここまでやってこられたのは、そういった方々がいてくれたおかげだと思っています」。岩下は、15歳から18年間に渡った競技生活の最後を、このような感謝の言葉で締めくくった。

 


試合終了直後にはプレーヤー仲間でもあるともやんこと嶋津友稀氏から花束が贈られた

 


最後の試合を戦ったチームメイトとともに。写真左より♯7鈴木慶太、♯99西畝優、♯20岩下達郎、♯70小松昌弘

 


文〇村山純一(月刊バスケットボール)
写真〇山岡邦彦、村山純一

 



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