月刊バスケットボール5月号

3x3

2022.02.28

【第7回3x3日本選手権大会】男子はUTSUNOMIYA BREX、女子はBEEFMANが初優勝!

 今季の3x3バスケットボールOPENカテゴリーの日本一を決める「第7回3x3日本選手権大会」が2月26日・27 日の2日間、新宿住友ビル三角広場 (東京都新宿区) を会場に無観客で開催された。

 

 

 都道府県、各エリア大会を勝ち抜いた男女各16チームがトーナメント方式で争う本大会。収束の兆しがなかなか見えない新型コロナウイルス感染症の影響を受け、男女とも出場辞退チームが出たことは残念だったが、厳しい環境の中、練習やトレーニングを地道に積み重ねてきた各チームが、頂点を目指して激しく火花を散らした。


BEEFMANがTOKYO DIMEの追撃を振り切る


女子決勝はBEEFMAN(岐阜)とTOKYO DIME(東京)の対戦に。試合は、開始から1分も経たずに3‐3と両チーム得点を重ねるハイペースなスタートを切る。しかしBEEFMANが7‐6と一歩リードした場面から、♯11前田有香の2P、♯10中村和泉のレイアップ、♯11前田のゴール下、♯14矢上若菜のフリースローなどで連続得点を決め12‐7と引き離しにかかる。一方、準決勝で昨年の女王・REXAKT(宮崎)を接戦の末に下したTOKYO DIMEも粘りを見せ、♯11森本由樹の2Pや♯21有明葵衣、♯93小原みなみのゴール下などで必死の追い上げを見せるがあと一歩届かず、BEEFMANが初優勝を飾った。またMVPには♯11前田が初選出された。

 

 

 

 

 

 MVPを受賞したBEEFMANの♯11前田は、「今の状況(新型コロナウイルス感染症の影響)で満足に練習できないチームがほとんどだと思いますが、私たちもその中で(できる)練習をしっかり積み上げてきて、全員で勝つことができたというのがまずうれしいです。3x3を私たちは本当に楽しみながら、しっかり競技として追求してきました。その部分を出し切れて優勝できたのがうれしく、これからも3x3の可能性をしっかり広げていきたい」と喜びの思いを言葉にした。

 

<下記資料:JBA>

UTSUNOMIYA BREXが2021年度の3冠を達成


男子決勝は、昨年9月の「3x3.EXE PREMIER JAPAN 2021 PLAYOFFS presented by PORSCHE」と、同11月の「3x3 JAPAN TOUR 2021 EXTREME FINAL」の今季2冠を達成しているUTSUNOMIYA BREX(栃木)とSolviento(岩手)の顔合わせに。試合は、♯7飯島康夫のゴール下、ドライブによる連続得点で先制したUTSUNOMIYA BREXが展開を優位に進める。♯11齊藤洋介から♯5ドゥサン・ポポビッチへのホットラインや、♯11齊藤、♯5ポポビッチの個人技による得点も着実に積み上げられ、中盤で12‐4とリード。その直後、Solvientoも♯24清水隆亮のドライブ、♯35菊池亨の2Pによる連続得点で12‐7とし追撃開始かと思われた。しかし、UTSUNOMIYA BREXはポポビッチが攻防両面で熱いプレーを見せる一方、ファウルをもらってのフリースローも落ち着いて精度高く決める盤石のバスケットを披露し、21‐9とノックアウトで勝利を飾った。MVPには♯7飯島が初選出された。

 

 

 

 

 

 UTSUNOMIYA BREXのリーダー♯11齊藤は、「今大会で感じたのは、昨日(準々決勝で)対戦したEPICさん(兵庫)や、反対側の山にいた(ベスト4の)ORANGE ARROWSさん(三重)など、若いプレーヤーがたくさん増えてくれ、しかも、すごくイケイケで強いということ。そんな彼らがパリ五輪の主力となる年代だと思うので、これを機に同じ年代の選手がどんどん3x3で日本代表を狙ってプレーしてほしい」と大会を振り返り、次世代の育成にも心血を注ぐ彼らしく、3冠達成の喜びの言葉に代えた。

 

 なお、男子優勝のUTSUNOMIYA BREXには、2022FIBAワールドツアーマスターズ アジア・オセアニア大陸予選大会の出場権が与えられる(予定)。

 

<下記資料:JBA>



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