月刊バスケットボール5月号

中学(U15)

2022.01.04

【Jr.ウインターカップ2021-22】本命・四日市メリノール学院中の連覇か、それを阻む勢力の台頭か⁉︎

 

 女子は出場全国50チーム(各都道府県代表47チーム+JBA推薦3チーム)が日本一を懸けてトーナメントに挑む。

 

 昨年の第1回大会では、ウインターカップ2021を制した桜花学園高の福王怜奈、ベスト16の福岡大附若葉高で主力として戦った東紅花らを軸とした四日市メリノール学院中(三重)が、当時中学3年で今年の高校界を沸かせたスーパールーキートリオ(堀内桜花、八木悠香、ディマロ・ジェシカ)擁する京都精華学園中(京都)を延長で破って初代チャンピオンに輝いた。

 

 ベスト4にはクラブチームのサザンギャルズ1031(栃木)と愛知県代表のJ,sphereが入り、今大会でもこの4チームは順当に出場権を獲得。4つ角のシードとして大会に臨む4一方で、前回大会ベスト8だった4チームは全て出場権を獲得できていない現状からも、男子同様勢力は年度によって大きく異なるようだ。

 

 そんな中で本命は四日市メリノール学院中だろう。昨年からのスタメンとして活躍した深津唯生が3年生となり、エースとしてチームをけん引。8月の群馬全中でも優勝を飾り、大会連覇とともに夏冬2冠にも期待がかかる。

 

 対抗馬は全中準優勝の折尾中(福岡)や京都精華学園中といった中学校勢か。特に、新型コロナウイルスの影響で全中を途中棄権した京都精華学園は冬に期する思いが強いはずだ。

 

 一方で、クラブチームにも才能豊かな選手は多く、サザンギャルズ1031では、前回大会で2年生ながら平均23.3得点を挙げた齋田夢良や、同じく先発だった小林由奈らが3年生に。他にも奥田クラブの日下舞や、J,sphereのオサトアリシア藍依らも昨年大会の経験からさらにステップアップして、今大会に挑むはずだ。

 

 男子と比べるとパワーバランスはまだまだ中学校に傾いている印象だが、だからこそ、なかなか脚光を浴びてこなかったクラブチームの選手が、この舞台で花開く可能性は大いにある。出場チームの割合は中学校26チーム、クラブチームが残りの24チームだ(Bユースはまだ女子部を設けているところが少ないこともあり、今大会は出場なし)。

 

 昨年度の女子は男子以上に1年目から高校界で活躍している選手が多い。前述した福岡大附若葉高の東や、下妻第一高の清水姉妹(瑠莉、瑠奈)、そして、その最たる例である京都精華学園高のルーキートリオ。

 

 そうした意味でも、このJr.ウインターカップはU15世代の集大成であると共に“高校バスケのリハーサル”という意味も兼ねていると言える。見る我々としては優勝のゆくえを見届けつつ、高校バスケで活躍する彼女たち青写真を描いてみてもおもしろいかもしれない。

 

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(月刊バスケットボール)



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