月刊バスケットボール6月号

【ウインターカップ2021】男子注目選手vol.2 田中流嘉洲(中部大第一/愛知県①)

昨年の1回戦負けを忘れず優勝して悔しさを晴らしたい

 

 

――インターハイで優勝後もモチベーションを保つことは難しくありませんでしたか?

 

田中 最初は正直、みんな気持ちがダウンしていたのですが、そのときにチームを引っ張ってくれたのが黒川才徳キャプテンでした。彼が1日たりとも気持ちを切らさないので、みんなもう一度気合いを入れられたかなと。僕自身も黒川とは自主練でペアを組んでいて毎日一緒なので、2人でいろいろなことを話してきました。良い意味で言い合いもして、彼のおかげで自分も変われたし、支え合ってこられたと思います。

 

――11月3日に最終日を迎えた県予選決勝では、桜丘に108−50で快勝して優勝しました。

 

田中 久しぶりの試合で1試合目はみんなあまり良くなかったのですが、準決勝や決勝は集中していました。自分たちの強さはディフェンスからのブレイク。決勝はそこを意識して内容良く戦えたと思います。でも修正すべき点もいっぱいあるので、これから詰めていきたいです。

 

――修正すべき点とは、例えば?

 

田中 ディフェンス面で緩くなる場面があるので、もっと運動量を上げること。オフェンス面ではブレイクを止められてハーフコートオフェンスになったときに困ることが多いので、走りを止められても点を取れるようにすることが課題です。

 

――田中選手個人として、夏と比べて現在どんなところがレベルアップしたと感じますか?

 

田中 インターハイ後、特にトレーニングに力を入れてきました。走って跳べて、なおかつフィジカル負けしない強い体が理想です。県大会ではフィジカル負けはしませんでしたが、まだまだ走れたし跳べたと思うので、もっと仕上げていきたいです。

 

――昨年のウインターカップは、1回戦負けの悔しさを味わいました。

 

田中 あの記憶はすごく強くて、インターハイで優勝できたのもあの経験があったからだと思います。全員であの悔しさ、悲しみを忘れず、ウインターカップで優勝して悔しさを晴らしたいです。ウインターカップは高校最後の大会ですし、きつい練習の成果を出し切って、笑って終えたいですね。インターハイで優勝したことで全国のチームが僕たちを倒しにくると思いますが、いつもどおり僕たちのバスケットをして勝ちたいと思います。

 

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(月刊バスケットボール)



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