月刊バスケットボール5月号

<ウインターカップ東京都予選(男子)>東海大菅生が実践学園を破る金星

 実践学園、八王子学園八王子、東海大菅生、國學院大久我山の4校により争われているウインターカップ東京都予選の決勝リーグ戦。東京には、都代表枠、開催地枠、関東ブロック枠が割り当てられているため、このうち3校がウインターカップに出場できる。

 

 11月7日に行われた決勝リーグ第1戦では、八王子学園八王子が東海大菅生を87‐69で下し、実践学園が國學院久我山に85‐74で勝利。夏のインターハイ予選・決勝リーグは、実践学園が3戦全勝で1位通過、八王子学園八王子が2勝1敗で2位通過しインターハイ出場権を獲得していたことを考えると、今回も実践学園と八王子学園八王子が2強と思われていた。

 

 しかし、本日11月13日に行われた決勝リーグ第2戦、東海大菅生×実践学園の一戦は、東海大菅生が100‐90で実践学園を破る金星。夏のインターハイ予選では「パスミスからのターンオーバーが多かったです」と#4水品拓也が言うように65‐97と点差を付けられて負けていた東海大菅生だが、今回は「ミスからのターンオーバーを少なくして、序盤から自分たちの持ち味である速攻が出せていいリズムで戦えました」(#4水品)と、実践学園に名前負けすることなく対抗。前半を54‐47とリードして折り返す。

 

 

 後半、実践学園の#2新井翔太のドライブからのダブルクラッチや3Pシュートなどで追い上げられる場面もあったが、点数が欲しいときに#4水品、#6須藤柊、#7高橋諒が3Pをヒット。そうして外角シュートを警戒させておいて内が空けば#9高島拓真の鋭いドライブレイアップを決め、#11ブレア玲がオフェンスリバウンドを捕ってそのままねじ込むなど、各選手が持ち味を存分に発揮。#4水品が「みんなで一致団結して、攻め気で得点をとる意識を持っていたのが良かったと思います」と言うように、最後まで戦い切ったことがアップセットにつながった。

 

 

 もう一つの八王子学園八王子×國學院久我山は八王子学園八王子が82‐77で勝利したが、前半38‐29とリードしていたのは國學院久我山。3Q終了時点で八王子学園八王子が同点に追い付いたものの、4Qになっても終盤まで一進一退で國學院久我山が勝ってもおかしくはない展開だった。

 

 これで本日の決勝リーグ第2戦を終えた段階での戦績は、八王子学園八王子が2勝、実践学園と東海大菅生が1勝1敗、國學院久我山が2敗。そして明日最終日の対戦カードは、実践学園×八王子学園八王子、國學院久我山×東海大菅生。現在、ウインターカップに出場できる3位以内を確定させているのは八王子学園八王子だけ。本日の試合を見る限り、明日どんな結果になるのかは予想が難しい。

 

 

取材・文/高木希武(月刊バスケットボール)
写真/山岡邦彦



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