月刊バスケットボール8月号

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2021.03.24

東京医療保健大・恩塚亨コーチが説くマインドの重要性! サプライズ発表も!!

 3月24日、東京医療保健大で「今のバスケット界に広めたいマインドセット発表会 ~成長に繋げるマインドセットとは~」が開催された。

 

 昨年、インカレ4連覇を果たした東京医療保健大。その偉業の裏には、恩塚亨コーチの指導理念の転換、そしてチームに浸透していったマインドがあった。

 

 本イベントは、「マインドの大切さを考えるきっかけにしてほしい」「マインドセットの大切さをバスケットボール界全体に広げたい」との思いで開催されることに。ゲストには、この考えに賛同したENEOSサンフラワーズの渡嘉敷来夢選手、日本バスケットボール協会スポーツパフォーマンス部会委員長の佐藤晃一氏がオンラインで登場し、東京医療保健大の選手たちと交えてトークセッションなども行われた。

 

 

 約1年前まで、自ら2つの失敗をしていたという恩塚コーチ。その1つ目が「情熱(責任感)の使い方の間違い」で、かつては責任感が強いあまり「鍛えなければ…」「苦しい思いを乗り越えさせなければ…」と、徹底を“義務”にしていたという。また、もう1つの失敗が「不機嫌の勘違い」。一流のコーチは常にピリピリと不機嫌でいるものだという固定概念があり、不機嫌でいることで威厳を保ったり選手たちを自分に合わせようとしていたそうだ。

 

 しかしリーグ戦のある試合、選手たちが勝っても喜べないのを見て、こうした行動は「周りを幸せにしないし、自分も幸せにならない」と気付くことに。そして「~しなければ、~すべきという正論よりも、やりたくて仕方のない“ワクワク”感、なりたい自分をイメージして心をエネルギーでいっぱいにすることが重要」とのマインドに至ったそうだ。

 

 それからは選手たち誰もが気付くほどに恩塚コーチ自身が大きく変わり、さらには日々の練習前のミーティングでこうしたマインドを浸透させていった。詳しくは4月24日発売の月刊バスケットボール6月号で紹介するが、最終的には「最強のSUPER HERO集団」であるという“自信”が、インカレの揺るぎない強さにつながっていたという。

 

 なお本イベントの最後には、東京医療保健大に新たに加わるコーチスタッフとして、元ENEOSの吉田亜沙美さんが登場。実は今年2月からチームの指導を手伝っており、もともと2か月間の予定だったが、玉城耕二アシスタントコーチがチームを離れることもあって、恩塚コーチの誘いで4月から正式にチームに加わることになったという。これは選手たちも聞かされていなかったようで、サプライズでの発表に歓声と拍手が巻き起こっていた。

 

「技術やスキルも必要だと思うのですが、マインドが一番大事なのだと医療に来て改めて気付かされました。今、めちゃくちゃ楽しいです。めちゃくちゃワクワクしています」と吉田さん。コーチとしての新たな挑戦を前に、目を輝かせていた。

 

 

※本イベントのレポートは4月24日発売の月刊バスケットボール6月号で!

(取材・中村麻衣子/月刊バスケットボール)



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