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2021/03/23

指導者インタビュー第43弾は九州学院高(熊本)の田中洋平コーチ!

 3月25日発売の月刊バスケットボール5月号では、指導者インタビューの第43弾として九州学院高(熊本)を率いる田中洋平コーチが登場!

 

 大学を卒業後、すぐに母校の九州学院高でヘッドコーチとなって指導歴25年を数える田中コーチ。2001年には地元インターハイで創部初のベスト8進出を果たし、現在はハイレベルな九州ブロックでもまれながら、体の強さを生かした激しいディフェンスと多彩なオフェンスで全国の強豪校に立ち向かっている。昨年のウインターカップでは1回戦で能代工高を撃破し、勢いそのままにベスト16に進出した。「全国では“弱者の戦い方”をする」と語る、田中コーチのフィロソフィーとは――。(下記に一部抜粋)

 

 

“弱者の戦い方”を意識して

全国の強豪をいかに惑わすか

 

――赴任5年目の2000年から県で3連覇した後、少し全国から遠ざかった時期がありましたね。

「そうですね。準優勝やベスト4、さらにベスト8やベスト16まで落ちたときもありました。その中で一つの転機になったのは、うちが県ベスト8やベスト16まで沈んだとき、県内の強豪の中学校がわりと練習試合に来ていたんです。恐らくそれくらいのレベルの高校生なら戦えるだろうと見越して、中学生に自信を与えようとしていたのだと思います。当時のうちはみんな175cmとか、中学生より小柄なチームでした。それでも僕らが中学生をけちょんけちょんにやっつけるので、中学校の先生たちが『こんなに小さいのに、こんなバスケットができるのか』と評価してくれたんです。

 そのときは結構、特殊なバスケットをやっていました。アメリカに行っていた人から、たまたま『これ、面白いぞ』ともらったのがプリンストン大のビデオ。当時はまだ日本にプリンストンオフェンスが全然入ってきていないときでしたが『これは面白い。いろいろいじれば自分たちにも生かせるところがあるな』と思って試して、それが中学生に見事にハマったんです。バックカットをめちゃくちゃ仕掛けたり、フレアでシュートを打ったり。当時は誰も見たことのないバスケットですから、中学校の先生たちも驚いたみたいです。

 小さくても戦えるバスケットをいろいろ試行錯誤して、2006年には下級生主体で28年ぶりにウインターカップに出ました。そこでさらに中学校の先生たちが『九州学院、いいじゃないか』と認めてくれて、徐々に選手を送ってくれるようになったんです」

 

――ビデオなどで学んだバスケットを積極的に取り入れるのですね。

「僕、アイディアを考えるのが好きなんですよ。何かを勉強したり面白いバスケットを見たりしたら、自分なりに『お、これはこうしたらどうだろう?』と発想する。オリジナリティを求めるというか、もともと変人なので(笑)、ただまねするだけでは満足できない。何かを思い付いて、それを実現するためのドリルを自分なりに組んで試行錯誤して、うまくハマったときがうれしいです」

 

――そういった試行錯誤を、全国に出る前に九州ブロックで試せることは大きそうですね。

「大きいですね。今は留学生のいるチームも多いですし、全国上位のチームが多いので。ほかのブロックの先生からもよく『九州はレベルが高いから、どんなチームでも侮れない』と言われます。僕ら、たぶん九州でベスト4に入ったことが1、2回しかないんですよ。でも、たとえ九州でベスト8止まりだとしても、ほかのブロックの上位と戦って勝つこともある。僕らのような普通のチームが、相手から侮れないとかやりたくないチームと思われるのはうれしいですよね。基本的に僕たちは全国に出ればチャレンジャーなので、あの手この手を使うじゃないですか。仲のいい先生からは『お前のバスケットは変態だ』と言われます(笑)」

 

――それはある意味、褒め言葉ですよね。

「そうですね、仲がいいからこそですが(笑)。全国の強豪相手に、僕たちが王道のバスケットをしてもダメだと思うんです。県内では通用するかもしれないけれど、全国では地力の差が出てしまう。選手たちにも、ここぞという試合では『教科書に載っているセオリーどおりのバスケットではなく、裏ワザが集まった攻略本に載っているバスケットをするぞ』と言います。力の差がある相手に対しては、いろいろと仕掛けを作って、相手を惑わせたときに勝機があるのかなと。全国に出たときによく言うのは、『弱者の戦い方をしよう』ということです。言い換えれば、相手にやられるところはやられても、最後にトータル1点でも勝てばいいという戦い方。捨てるところは捨てて割り切るとか、相手のウィークポイントを突くために自分たちの戦い方を変えていくとか、弱者が強者にどう対抗するかということを常にテーマにしています」

 

――“弱者の戦い方”として、印象に残っている試合は?

※続きは『月刊バスケットボール5月号』へ!

 

 

(取材・中村麻衣子/月刊バスケットボール)

 


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