月刊バスケットボール5月号

【ウインターカップ2020】約3分で4本の3Pを沈めた中江が京都精華学園の逆転劇を演出

 京都精華学園が#9瀬川、#6中江の3Pや#5柴田のシュート、#15セトゥのリング下で得点すれば、開志国際はダブルキャプテンの#4松山、#5各務を軸に対抗。試合開始直後から一進一退の展開となり、第2Q残り7分までは22-22と同点だったが、試合はここから動き出す。

 

 まず先手を取ったのは開志国際。#15瀬川のリング下、#5各務のミドルシュートなどで28‐22とリードすることに成功すると、その後、#18呼子、#5各務の3Pシュートで36‐26とさらに点差を広げていく。

 

均衡を破ったのは開志国際だった。

シュートを放つのはダブルキャプテンの一人、♯4松山。

後方♯5はもう一人のキャプテンである各務

 

 しかし第2Q残り3分27秒から、活躍を見せたのが京都精華学園の#6中江。この日2本目となる3Pを決めると、その後、3本目、4本目、5本目と約3分間で4本の3Pを沈めてみせる。「練習では17本連続で3Pを入れたこともあります」というシュート力を存分に発揮し、第2Qを終え40-38と京都精華がリードする立役者となる。

 

得意の3Pシュートで京都精華学園に流れを呼び込んだ♯6中江

 

 中江はその後、第4Qでもこの日6本目の3Pを決めるが、試合終盤では「3Pを決めていたので、そのチェックが厳しくなる半面、インサイドが開くと思っていました」というように相手の裏を突きリングにアタック。ドライブで確実に2点を加点するクレバーさも見せ、チームハイとなる25得点をマーク。1年生留学生で23得点、18リバウンドと大活躍を見せた#18ウチェとともにチームを勝利に導いた。

 

187cmという長身を生かしてチームの勝利に貢献した♯18ウチェ

 

写真/JBA
取材・文/高木希武(月刊バスケットボール)



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