月刊バスケットボール5月号

SoftBank ウインターカップ2020 組み合わせ発表&キャプテンミーティング開催される!

 12月23日(水)のウインターカップ開幕まであと27日となった11月26日、「SoftBank ウインターカップ2020 組み合わせ発表&キャプテンミーティング」が開催され、その模様が配信で公開された。

 

 今年、新型コロナウイルスの影響によりインターハイは史上初の中止となってしまった。今回のイベントは、「超える力。叶える力。」をスローガンとするBASKETBALL ACTION 2020の活動の一環として、コロナ渦の日本をバスケットボールで元気にしたいという願いのもと、「将来のバスケット界を担う高校生、バスケットを愛して、毎日練習を続けてきた高校生が日本を元気にしてほしい。そして、そんな高校生を見守る立場からも高校生に精いっぱいのエールを送りたい」という思いが形になったもの。

 

 司会を務めたのは、自らもウインターカップに出場経験のある副島淳さん、そして船岡未沙希さん。副島さんの「バスケットに青春を捧げる高校生たちの1年を締めくくる最後の大会、ウインターカップがいよいよ始まります!」という掛け声とともにイベントはスタートした。

 

 

 そして、今年を象徴する光景となったのが、男女出場校、全120校のキャプテンがZoomでこのイベントに参加し、その姿がスタジオの大きなモニターに一斉に映し出されたこと。キャプテンはもとより、全120校の部員の心が一つにつながった……そんな感動を覚える瞬間だった。

 

 

 

 昨年の男子優勝校で、今年は3連覇を目指す福岡第一のダブルキャプテンの一人、松本宗志は「インターハイは2連覇をかけて準備をしていたので、中止と聞いた時には本当に残念な気持ちでした。(ウインターカップの開催が決まり)全員がこのモチベーションを保ったまま、日々の練習に取り組んでいます」と語り、またもう一人のキャプテン、ハーパージャン・ローレンス・ジュニアは「(他チームからの挑戦に対して)自分たちのやることは変わらないと思うし、自分たちも3連覇を目指して頑張るので、自分たちらしいバスケットをして3連覇を目指したいと思います」と、困難に直面した今年を振り返りつつ、大会に向けた思いを力強く語った。

 

 

 一方、女子大会2連覇を目指す桜花学園のキャプテン、江村優有は「(インターハイの中止が決まったときには)チーム全体のモチベーションが下がってしまい、すごくたいへんでした。(ウインターカップでは)桜花の持ち味であるディフェンスからブレークをどんどん出して、インターハイがなくなった分をウインターカップにぶつけられるように頑張りたいと思います」と語り、この冬にかける熱い気持ちを言葉に込めた。

 

 

 そして、いよいよこの日のメインイベント、男女の組み合わせ発表。初戦で対戦する各校のキャプテンどうしが、自らの学校名を名乗る形で注目の組み合わせが発表された。

 

 

 

 

 

 MCの副島さんが男子の注目校として挙げたのは、今年度いっぱいで校名変更が決まっている、名門・能代工(秋田)。同校のキャプテン、中山玄己は「能代工業の名前が変わる最後の年で、やっぱりプレッシャーもあると思いますが、練習してきたことを試合で出すだけだと思うので、今までやってきたことを信じて頑張りたいと思います」と、伝統校のキャプテンらしい、覚悟を感じさせる落ち着きで語った。

 

 

 また、今大会、念願の初出場を決めた男子・英数学館(広島)のキャプテン、杉原涼太は「相手がどこであれ、自分たちのバスケットをしっかりと、(インターハイも含めて)初めての全国の舞台でやるだけだと思うので、力を出し切りたいと思います」と高鳴る胸を抑えるかのように笑顔で語った。

 

 

 女子の注目校として副島さんから指名を受けた西原(沖縄)のキャプテン、高江洲祭は「(チームの仕上がりは)いい感じです! (沖縄らしく)盛り上がりながらしっかり集中しています」と今のチーム状況を語った。

 

 

 さらに、昨年の準優勝校、岐阜女(岐阜)のキャプテン、佐藤果歩は「昨年、決勝で桜花学園さんとやらせていただいて、今年は勝ち進んでいけば準決勝で当たるので、今年は勝ち切りたいと思います」と強い決意を見せた。

 

 

 この後、イベントは「推しを探せ! キャプテンに3つの質問!」と題して、「うちのチームは これだけはどこにも負けない!」「キャプテンとして心がけていること」「ずばり! ウインターカップの抱負は⁉」などのお題に各校キャプテンがフリップで答えるコーナーに。和やかな雰囲気の中にも、ウインターカップ本番に向けて各校の意気込みが伝わり熱を帯びていった。

 

 

 

 最後に、ウインターカップ出場の各校へ、豪華な顔ぶれからビデオレターによる力強い応援メッセージが贈られた。

 

 「今年の夏のインターハイが中止になったことを聞いて、僕も本当にショックでした。インターハイに向けて練習を重ねてきた皆さんはもっとツラかったと思います。今回のウインターカップではその夏への思いを込めて、今まで以上に白熱した試合になることを楽しみにしています」
元福岡第一キャプテン 河村勇輝(東海大)

 

 

 「今年はいろいろな大会がなくなってしまい、頑張ってきた皆さんはとても悔しい思いでいっぱいだったと思います。私自身、ウインターカップを優勝するために、キャプテンとしてチームが1つになるよう、細かいところまで気を使い、声をかけていました。今年のウインターカップは悔しい思いを爆発させ、悔いの残らない大会にしてください」
元桜花学園キャプテン 平下愛佳(トヨタ自動車)

 

 

 「僕も3年間ウインターカップに出ましたけども、非常に思い出に残っている大会です。3年生は最後の大会になると思いますので、悔いのないようにやってもらいたいですし、1・2年生は3年生の分と、その先に繋がるように全力を尽くして悔いのないようにプレーしてもらいたいと思います」
田臥勇太(宇都宮ブレックス)

 

 

 「ここにいるキャプテンのみんなは、チームをまとめるとか、日頃のバスケ以外のことも気をつけなきゃいけないから苦労も多いと思うけど、チームメイトはみんなキャプテンに感謝してると思うよ。ウインターカップは最高の舞台だから、後悔のないように楽しんでね」
八村 塁(ワシントン・ウィザーズ)

 

 

 また、RADWIMPSの野田洋次郎さんからは「ウインターカップ、本当にスゴい舞台だと思います。僕自身、中学・高校とずっとバスケットボールをやっていて、憧れの舞台でもありました。そこに出場する皆さんを尊敬しますし、とても誇りに思います。皆さんの熱い熱い戦いと、チーム力をとても楽しみにしています」と、同じ道を志した“後輩たち”に一言一言、気持ちを込めた言葉が贈られた。

 

 

 この他、モデルで本大会のオフィシャル応援団団長を務める大友花恋さん、YouTuberのともやんさん(レイクレ)、俳優の田中圭さん、大会テーマソングを歌い奏でるSWALLOWのメンバー3人から、心のこもった温かい応援メッセージが寄せられた。

 

 

 12月23日の開幕に向けて、バスケファンの心もいよいよ“ティップオフ!” 寒い冬を心の底から熱くしてくれるウインターカップは、もう目の前だ!

 

 

「SoftBank ウインターカップ2020 組み合わせ発表&キャプテンミーティング」
イベントの模様は下記のアドレスにて視聴可能!

▼バスケットLIVE
https://basketball.mb.softbank.jp/videos/7519
▼スポーツナビ
https://sports.yahoo.co.jp/livestream/basketlive/hsbasket/201126001
▼JBA公式YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=T4JUchnjPJ0&feature=youtu.be
※全て無料公開中

 

(月刊バスケットボール)



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