月刊バスケットボール5月号

【好評連載中!】大津インターハイ女子・優勝 小林高校 『今週の1枚』 ~月刊バスケットボール編集部が過去に掲載してきた写真の中から1枚を厳選。当時の出来事や選手たちの活躍ぶりを振り返る(39)~

 このコーナーでは、今まで月バスが掲載してきた写真の中から、編集部が独自の感覚で1枚をピックアップ。その当時の記事をもとに、選手たちの活躍ぶりを振り返ります。 

 今週はこの1枚を紹介!

 

大津インターハイ女子・優勝 小林高校

(1979年10月号)

 

 

~監督談話~ 北郷純一監督

――優勝おめでとうございます。まず、今の気持ちを一言で。

北郷 やっぱり、うれしいですね。ほんとうにシンドイ試合だっただけに、うれしさも大きいです(笑)。

――前半は不調でしたが・・・

北郷 いやぁ、見ていて心臓をナイフでグサッグサッと刺されているような気持ちでした。決勝戦でこんなゲームをするなんて、情けないという気持ちでいっぱいで・・・。

――ハーフタイムのときの指示は

北郷 リバウンドが負けているし、#11壱岐がシュートを打たなくなっていたので、まずそれを指摘しました。竹山も前半ノーゴール、ノーファウル。こんなのは初めてです。22―10なんて、たかが6ゴールじゃないか、オイ、みんな目を覚ませ! と、大声でハッパをかけました。

――今回の優勝は自信がおありでしたか?

北郷 いえ、自信という点では昨年のチームの方がありました。そいうのは、昨年は精神的に安定したチームだったんですが、今年は個性が強い子が多くてまとめるのに時間がかかったんです。だから、ベスト4に入ればいいんじゃないかと・・・。でも最後にやっと選手たちが燃えてくれました。

――甲子園学院対策としては

北郷 相手は高さがありますから、やはり走るしかないと思っていました。でもうちは#7の岩切が膝を悪くして思うように動けなかったりで、あまり本調子ではなかったんです。でも、後半、窮余の策の2・1・2のゾーンを使ったのはこれが初めてなんです(笑)。

――最後のタイムアウトの指示は

北郷 当然相手は竹山をマークしに来ると考えたので、壱岐に射たせるように指示しました。ところが、思いがけず竹山がノーマークになって・・・。最後は竹山でしたが、この試合は全員で勝った試合だと思います。それが何よりもうれしいですね。

 

来週もお楽しみに!

 

(月刊バスケットボール)



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