月刊バスケットボール6月号

【ウインターカップ2019】夏と同カードとなった女子決勝は、桜花学園(総体➀/愛知)が岐阜女(総体②/岐阜)を下して3年ぶり22回目の優勝

 ウインターカップ6日目(12月28日)、女子決勝は、桜花学園(愛知)と岐阜女(岐阜)の戦いとなった。

 

 1Q、#4林の活躍で得点を重ねる岐阜女が先に自分たちの流れに持ち込む。しかし、タイムアウト後に#5岡本のジャンプシュートや#4平下の1対1、#10アマカのバスカンなどがテンポ良く決まり、21-16で桜花学園がリードする。

 

 2Qでも序盤は桜花学園のペースで試合が進んでいくが、終盤に#5藤田や林、#17佐藤のシュートで岐阜女が追い上げを見せて34-33と1点差まで差を縮めて前半を折り返す。

 

 迎えた後半、岐阜女の林が3本のフリースローを確実に決めて逆転すると、#6大角地の1対1や藤田のジャンプシュートでリードを守る。対する桜花学園は平下の1対1で連続得点を決めると、さらに江村のドライブや平下のフリースローで再逆転に成功し、49-46で桜花学園が3点リードで最終Qへ。

 

果敢にドライブを仕掛けた桜花学園#4平下愛佳

 

 4Q、アマカのインサイドを中心に攻撃を仕掛け、2桁までリードを広げる桜花学園に対し、岐阜女は藤田のジャンプシュートや林のドライブなどで応戦。なんとか逆転を試みたい岐阜女は激しいディフェンスで相手のミスを誘い、1桁差まで追い付いたが、最後は落ち着いたプレーで逃げ切った桜花学園が3年ぶり22回目の優勝を飾った。

 

 優勝した井上コーチは、「アマカのリバウンドや、江村のドライブ、平下の1対1などが苦しい時間帯に流れを変えてくれました」と、勝因を分析。

 

 また、桜花学園のキャプテン兼エースの平下は、「1年間、このウインターカップで優勝することを目標にやってきました。色々苦しいこともありましたが、最後は優勝できて良い経験ができて良かったです」と笑顔でコメントした。

 

 惜しくも桜花学園に敗れた岐阜女だが、安江コーチは「日本一を目指して一日一日を大切に、ひたむきに努力をしてくれました。日本一になることはできませんでしたが、その資格を持つ選手たちだと思っています」と、選手たちの健闘をたたえた。

 

最終結果は、下記のとおり。

 

【最終順位】

優勝 桜花学園(愛知) 3年ぶり22回目

準優勝 岐阜女(岐阜)

3位 大阪薫英女学院(大阪)

京都精華学園(京都)

 

ベスト5 平下 愛佳(桜花学園#4)

岡本 美優(桜花学園#5)

オコンクウォ・スーザン・アマカ(桜花学園#10)

林 真帆(岐阜女#4)

藤田 和(岐阜女#5)

 

(月刊バスケットボール)



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