月刊バスケットボール5月号

【ウインターカップ2019】注目の初出場対決は新潟産大附に軍配! 酪農学園大附とわの森三愛は1回戦で涙

 いよいよ開幕したウインターカップ2019。女子1回戦が行われた初日、エスフォルタアリーナ八王子で注目の1戦が繰り広げられた。Gコート第3試合の酪農学園大附とわの森三愛(北海道②)と新潟産大附(新潟②)の初出場対決だ。

 

 北海道には札幌山の手が、新潟には開志国際、新潟商といった強豪がおり、なかなか全国大大会に出場できなかった高校同士の対決とあって、会場には遠方から大応援団が駆け付けた。

 

 序盤は両校とも硬さが目立ったが、抜け出したとわの森が軽快に得点を重ね、1Qを20-13とリード。しかし、2Q以降、新潟産大附が盛り返して3Qで逆転。#18エマニュエルの26得点、27リバウンドの大活躍もあり、76-68で勝利し、ウインターカップ初戦突破を果たした。

 

初出場同士の対戦とあって両校の意地がぶつかり合った

 

「最後の最後にスタミナが切れて、細かいミスが出ました。半分出来て、半分出来なかったという感じ。後は試合を勝ち切る部分だけです」と、とわの森を率いる有澤コーチは試合を振り返る。4Qにプレスディフェンスを仕掛けた場面でも、ボールをスティールしたものの、レイアップはリングからこぼれ、そこからカウンターの3Pシュートを許した。こうした場面が「半分出来て、半分出来なかった」部分だったのだろう。

 

 キャプテンを務めた#4清實は「正直な気持ちを言うと悔しいです。全国の舞台を経験できたことは良かったですが、ここまで支えてくださった方がへの恩返しができなかった」と、その表情からは悔しさがにじみ出ていた。

 

 ウインターカップには独特の雰囲気がある。初出場で初戦となれば、なおそれを感じるはずだ。そんな一戦の中でも、とわの森にとっては悔しさを募らせたとはいえ、戦えることを十分に証明した試合であり、勝利した新潟産大附にとっては勝負どころを締める力があることを確信できた試合となった。結果こそ白黒が付いたが、この1回戦は両校にとって先につながる経験となったことは間違いない。

 

 

(月刊バスケットボール)



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