月刊バスケットボール5月号

大学

2019.12.14

【インカレ2019】女子決勝は、東京医療保健大が白鷗大を下して3年連続3回目の優勝!

 12月9日から開幕している「第71回全日本大学バスケットボール選手権大会」。本日は男子よりも1日早く女子決勝戦が行われた。

 

 今年ファイナルのコートへ立ったのは、3連覇が懸かる東京医療保健大と、3年ぶりの優勝を狙う白鷗大だ。

 

 1Q、激しいリバウンド争いが繰り広げられる中、東京医療保健大が#18藤本愛妃や#13平末明日香らのシュートで18-6と大幅リードを奪う。対する白鷗大も#4軸丸ひかるを起点に積極的な攻撃を仕掛けていくが、なかなかリズムがつかめないまま後半戦へ突入した。

 

東京医療保健大#13平末明日香

 

 3Q開始早々、#20ソハナと#14佐坂樹が連続でシュートを決めて流れをつかんだ白鷗大は、さらに軸丸がバスカンを決めるなどの活躍で34-40と点差を6点まで縮めた。だが、藤本や平末らの得点で落ち着きを取り戻した東京医療保健大が再びリードを広げる。白鷗大も追い上げを見せたが、点差が追い付くまでは至らず51-43で東京医療保健大がリードしていよいよ最終Qへ。

 

 迎えた最終Qでは、白鷗大#4軸丸の3連続シュートで5点差まで詰め寄ったが、直後に東京医療保健大#14岡田英里の3Pシュートが決まると、続いて#32永田萌絵、平末と4連続得点を決め返し、簡単に流れを渡さない。最後まで粘る白鷗大だったが、勝負強さが光った東京医療保健大が72-60で勝利し、3年連続3回目の優勝に輝いた。

 

白鷗大#4軸丸ひかる

 

 敗れた白鷗大の佐藤監督は、「前半が全てだったのかなと思います。リバウンドがポイントだと分かっていながら、相手に取られてしまい、ファウルも鳴って、という悪循環になっていました。なかなかリズムがつかめませんでした」と試合を振り返る。

 

 そして、優勝した東京医療保健大の恩塚監督は「3Qの途中に相手の勢いで自分たちの足が止まった部分もありましたが、その時間にもう一度自分たちのやるべきことにフォーカスしました。自分たちがやってきたエネルギッシュなプレーを貫けました」と勝因を述べた。

 

拓殖大#23バイクンバ ディヤサン

 

 また、拓殖大と愛知学泉大の3位決定戦では、攻防の要となる#23バイクンバ ディヤサンや#36小笠原美奈、司令塔の#39藤田歩を中心に前半からテンポ良く得点を重ねる拓殖大に対し、後半から攻防において攻撃的なバスケットで食らい付く愛知学泉大だったが、拓殖大の勢いは止まらず。最終的には88‐79で拓殖大が勝利した。

 

 最終結果は下記のとおり。

 

【最終順位】

優勝 東京医療保健大 (3年連続3回目)

準優勝 白鷗大

3位 拓殖大

4位 愛知学泉大

ベスト8 専修大

鹿屋体大

日本経大

早稲田大

 

【個人賞】

最優秀選手賞 永田 萌絵(東京医療保健大)

敢闘賞 佐坂 樹(白鷗大)

優秀選手賞 平末 明日香(東京医療保健大)

藤本 愛妃(東京医療保健大)

軸丸 ひかる(白鴎大)

小笠原 美奈(拓殖大)

髙橋 華菜(愛知学泉大)

得点王 バイクンバ ディヤサン(拓殖大)

3P王 今村 優花(白鷗大)

アシスト王 平末 明日香(東京医療保健大)

藤田 歩(拓殖大学)

リバウンド王 岡田 真那美(愛知学泉大)

 

 

専修大#12西野曜

 

 男子は筑波大と専修大がファイナルへ進出。

 

 今年のインカレは明日が最終日。激戦を勝ち抜いた両チームのラストゲームは、今シーズンを締めくくるハイレベルな戦いが予想される。

 

【試合日程】

10:20~ 大東文化大vs.白鷗大 3位決定戦

12:30~ 筑波大vs.専修大 決勝

 

 

(月刊バスケットボール)



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