中学(U15)

2019.08.26

【第49回全中】月バス PICK UP GAME 8.25/女子準決勝「高石市立高南(大阪)vs.名古屋市立長良(愛知)」

壮絶な点の取り合いを制した高南が僅差で長良を振り切り、決勝へ!

 

 

 初出場ながら各地区の強豪を次々になぎ倒して4強入りを果たした高南(大阪)と、大会最長身190cmの#15福王を要する長良(愛知)が激突した女子準決勝は、男女を通じて大会最多の両チーム合計164点を取り合う壮絶な試合となった。

 

 序盤こそスピードとシュート精度に勝る高南が二桁リードで試合を優勢に進めるも、2Qで福王の高さを生かしたインサイドで一気に盛り返した長良が点差を詰め、42-39で前半を終了。そして後半がスタートすると、ここから両チームの点取り合戦が幕を開ける。

 

 登録メンバーの最長身が#4永田の167cmとサイズに不安を抱える高南に対し、長良は軽快なパス回しから福王のゴール下につなげ、確実にフィニッシュ。一方の高南も#8石原、#12北條らがドライブ、ミドルジャンパーを高精度で決め続ける。取られたら取り返す展開が長い時間続く中でも試合を一歩優勢に進めていたのは高南。リードされる場面も見られたが、同点で迎えたラストプレーで北條が長良のインパウンズをスティールし、決勝点。

 

 予選リーグでも合間まみえた両チームは、リベンジに燃える長良を振り切った高南が連勝。試合後、長良の安藤コーチは「しっかりとパスを回して最後は福王がフィニッシュしたが、その形を作ったあとの4人も褒めたい。相手の勝ちに対する気持ちが、僕らを少し上回りました」と清々しい表情で語ってくれた。

 

 試合直後こそ、涙にくれた長良の選手たちだったが、表彰式終了後には、激闘を演じた高南の選手と入り混じっての記念撮影。両チームともに笑顔で全国大会を終えた。

 

(月刊バスケットボール)



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