月刊バスケットボール8月号

オリンピック・パラリンピック競技が体験できるスポーツイベント「SPORTS PARK 2020」に矢野良子選手が登場

 10月4日~6日、KITTE(東京都)アトリウムにて、「SPORTS PARK 2020」が開催された。会場にはボッチャ、卓球、スポーツクライミング、そしてバスケットボールの体験コーナーが設けられ、来場者たちが思い思いにスポーツに触れ合っていた。5日のバスケットボール体験コーナーには特別ゲストとして矢野良子選手が登場した。

 

 

 矢野はWリーグのJOMO(現JX-ENEOS)や富士通、トヨタ自動車で活躍、2004年のアテネオリンピックにも出場した女子バスケットボール界を代表する選手で、2017年に5人制から3x3に転向した。

 

 会場では3x3の魅力や5人制との違いなどを来場者に解説したり、フリースローゲームなどを通してバスケットボール、3x3の楽しさ伝えたりと会場を盛り上げた。

 

 

 「3x3は競技としては新しく、特に女子の認知度はまだ低いので、こうした場でPRできるのはうれしいです。30年ぶりにバスケットボールに触ったという人や、初めてシュートを打つといった方々にアピールできたのはとても有意義でした」と矢野。3x3転向後、すぐに日本代表として3x3ワールドカップに出場したものの、その後ひざをケガするなどプレーできない日々が続いた矢野だったが、その間、女子3x3リーグ『3W(トリプルダブル)』を立ち上げた。

 

 

 「日本のFIBAランクを上げるには、選手たちのポイントを上げていかなければならないのですが、女子の場合はそのポイントを得られる大会が少なく、国内にもっと試合できる環境が必要だったのです」と語るように、選手としてだけではなく競技の普及にも尽力してきている。「自分が出られるかどうかは分かりませんが、東京オリンピックまでと決めてやっています。それまでは3x3のためにできることは何でもやります」と思いを語った。

 

 

(月刊バスケットボール)



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