【茨城国体2019/少年男子展望】福岡の連覇なるか? 下級生ゆえに波乱も…

 10月4~8日の期間、茨城県日立市、水戸市で開催されている「いきいき茨城ゆめ国体2019」。今年から少年男女の出場年齢基準が変わり、早生まれの高校2年生および高校1年生、中学3年生が出場することになった。すなわち自チームでは普段なかなか出場機会に恵まれない下級生たちも、試合経験を積む大きなチャンス。多くの収穫を自チームに持ち帰るべく、それぞれが全力のプレーを見せるだろう。

 

 少年男子において、優勝候補の一角と目されるのは第1シードのディフェンディングチャンピオン・福岡だ。福岡第一高と福岡大附大濠高の2校を中心としたタレント軍団で、200cmのキエキエトピー・アリ(福岡第一)や194cmの間山柊(福岡大附大濠)ら、全国屈指の高さも誇る。指揮を執るのは、数々のトップ選手を育ててきた西福岡中の鶴我隆博コーチ。連覇に向け、万全の準備をして戦いに挑むだろう。

 

 ただ、トーナメントの左側には、新潟との山場の1回戦を乗り越えた東京や、昨年3位の京都など、手強いチームが多数いる。特に、2年ぶりの王座奪還を目指す京都は、東山高、洛南高を中心とした華やかなメンバー。キャプテンで司令塔の米須玲音(東山)のゲームコントロールの下、どんな戦いを見せるか注目だ。

 

 

 また、トーナメントの右側では、昨年準優勝に終わった第2シードの愛知らが、虎視眈々と頂点を狙っている。愛知は中部大第一高で1年生ながらスタメンを務める谷口歩や福田健人らを軸に、攻撃力のあるバスケットを展開するはず。また、山﨑一渉や菅野ブルースといった明成の伸び盛りのルーキーを擁する宮城も、爆発力に期待したい。

 

 ブロック大会(ミニ国体)の戦いぶりを見ても、下級生の混成チームとあってどのチームにも不安定さはある。その分、波乱も起こりやすいと見られ、勝敗の読めないし烈な戦いが繰り広げられることだろう。

 

(月刊バスケットボール)



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