【新企画】今週の1枚 ~月刊バスケットボール編集部が過去に掲載してきた写真の中から1枚を厳選。当時の出来事や選手たちの活躍ぶりを振り返る(3)~

 

 毎週月曜日にお届けする新コーナー、『今週の1枚』。

 

 このコーナーでは、今まで月バスが掲載してきた写真の中から、編集部が独自の感覚で1枚をピックアップ。その当時の出来事や、選手たちの活躍ぶりを振り返ります。

 

 今週はこの1枚を紹介!

 

「第19回アジア選手権」で、

男子日本代表が31年ぶりに世界選手権への切符を獲得!

(1997年月刊バスケットボール12月号より)

 

 

 8月31日に開幕する「FIBAワールドカップ2019」。

 

 今回は、22年前(1997年)に男子日本代表が31年ぶりに世界選手権への出場権を獲得したときの写真を紹介。

 

 1977年に、「第19回アジア選手権」がサウジアラビアにて開催。当時、日本代表として折茂武彦(レバンガ北海道)や、佐古賢一(男子日本代表アシスタントコーチ/U16、U18ヘッドコーチ)ら12名が選出され、多くの故障者に悩まされながらも現地へ出発した。

 

 当時の様子を、「1997年月刊バスケットボール12月号」を一部抜粋しながら振り返っていく。

 

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 緒戦は、ホンコン・チャイナ戦。不調の山崎(当時のキャプテン)に替わって、成長著しい富永(富永啓生の父)をスタメンに起用。この試合は、日本のFG(フィールドゴール)率は69%で、ホンコン・チャイナは僅かに34%。福岡合宿で教え込まれたディフェンスの威力を発揮したといえる。

 

 北京大会以来の8年ぶりに韓国を破り、勢いに乗る日本は、佐古をケガで欠いたイラン戦を除いて勝ち、2勝1敗であったものの1位で準決勝へ。一度、予選で負けているサウジアラビアと世界選手権への椅子をかけることとなった。

 

 その準決勝は、「全員がよく頑張った」と小浜監督が褒めるほどの出来で、スタメンのみならず、控え選手も大活躍。ファウルゲームも確実なフリースローで対応し、隙きを与えなかったのも勝因の一つだ。

 

 残念ながら、決勝は2点差で敗れたものの、今大会での収穫は多い。

 

 12名の選手たちが死に物狂いで勝ち取った“31年ぶり快挙”は、今後も語り継がれることだろう。

 

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【当時の戦績】

9月12日 

○日本92-58ホンコン・チャイナ●

9月13日 

●日本71-81サウジアラビア○

9月15日 

○日本89-83韓国●

9月16日 

○日本85-74チャイニーズ・タイペイ●

9月17日 

●日本91-84イラン○

9月18日 

○日本108-92サウジアラビア●

9月19日 

●日本76-78韓国○

 

来週もお楽しみに!

 

(月刊バスケットボール)

 

 

 

 

 

 



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