【新企画】今週の1枚 ~月刊バスケットボール編集部が過去に掲載してきた写真の中から1枚を厳選。当時の出来事や選手たちの活躍ぶりを振り返る(1)~
毎週月曜日にお届けする新コーナー、『今週の1枚』。
このコーナーでは、今まで月バスで掲載してきた写真の中から、編集部が独自の感覚で1枚をピックアップ。その当時の出来事や、選手たちの活躍ぶりを振り返ります。
今週はこの1枚を紹介!
1982年の九州鹿児島インターハイ(男子決勝:能代工vs土浦日本大)
写真は、当時のキャプテン。この大会の中心メンバーの一人には、今年の南部九州インターハイに出場する埼玉栄(埼玉)の目由紀宏コーチも出場していた。
8月28日から鹿児島県で開催されている南部九州インターハイ。実は、1982年にも鹿児島県を舞台に熱戦が繰り広げられていた(第35回)。その大会は、男子は川内市内、女子は鹿児島市内の4会場で試合が行われ、男子・能代工、女子・昭和学院が優勝。能代工は4連覇、昭和学院は初優勝を果たしたのだった。今回は、当時の決勝レポートを一部抜粋して紹介する。
能代工が見事V4を達成、昭和学院は初の栄冠
男子決勝は、徳島インターハイの準決勝以来、決勝での組み合わせは初めてという能代工(秋田)と土浦日本大(茨城)のカードとなった。前半は能代工が終始のリード、後半開始5分後から土浦#4杉山のシュートが決まりだしたが、時すでに遅しで前半の差がそのままトータルスコアの差になってしまった。
この能代工に関して特筆すべきことは、この優勝によってインターハイでの通算優勝回数7回、それにプラス4連覇という2つの偉業を同時に成し遂げたことである。
一方の女子は、特に大きな波乱もなく順調に試合は消化されていった。決勝は、ダントツといわれた昭和学院と春の選抜(現在のウインターカップ)不出場の無念さを晴らすがごとく頑張った甲子園学院の組み合わせとなり、一進一退の攻防が続いたが、最後に底力を見せた昭和学院が初優勝した。
女子チーム全体を通してみると、大型でかつ有望なプレーヤーが多かったようで、将来が楽しみである。
【月刊バスケットボール1982年10月号】
来週もお楽しみに!
(月刊バスケットボール)