【関東高校大会2019/女子プレビュー】混戦模様を制す、令和初の関東女王は?

予想のし難い混戦模様

初戦から注目カード目白押し!

 

 

 第73回関東高校女子選手権大会が男子の翌週、6月8~9日に茨城県の日立市池の川さくらアリーナにて開催される。A・Bブロックに分かれ、Aブロックに出場するのは東京4チーム、千葉3チーム、神奈川と埼玉各2チーム、栃木、山梨、群馬各1チーム、開催権の茨城2チームの計16チーム。

 

 昨年大会は絶対的スコアラーの奥山理々嘉(現JX-ENEOS)を擁する東京・八雲学園が圧倒的な強さで優勝したが、今年は混戦模様を呈していると言えるだろう。

 

 注目は、関東新人大会を部員たった7人で優勝したアレセイア湘南(神奈川1位)だ。張コーチ率いる同チームは、上背はないが運動量豊富な走るバスケットと高確率のシュートを武器とする少数精鋭。今大会は初戦で高さのある明星学園(東京3位)と相まみえる。いきなり迎える山場の一戦で、どのような戦いを見せるか必見だ。

 

 また、関東新人準優勝の埼玉栄(埼玉1位)も、初戦は八雲学園(東京2位)という手強いチームが相手。④吉田眞子らを中心とした八雲学園の高いオフェンス力に対し、いかにディフェンスを引き締めるかカギを握るだろう。

 

東京1位で大会に臨む東京成徳大(写真は④野本美佳子)

 

 

 そのほか、昭和学院(千葉1位)、千葉英和(千葉2位)といった強豪・千葉勢も気になるところ。昭和学院は、2年生の⑧三田七南や⑪中村帆香、注目ルーキーの⑩花島百香といった伸びしろのある下級生が多く、2回戦敗退に終わった関東新人の頃とは一味違った姿を見せるはずだ。また千葉英和は、⑤石橋玲奈ら下級生の頃から主力として経験を積んできたメンバーが最上級生となり、完成度が高い。千葉英和は順当に勝ち上がれば2回戦で東京1位の東京成徳大と対戦する可能性が高く、4強入りを懸けたハイレベルな熱戦が予想される。

 

 際立って抜きん出たチームのない今年の関東高校女子。今年は上位2チームの都県にウインターカップの追加出場枠が与えられるだけに、どのチームも何としても決勝への切符を勝ち取りたいところだろう。ポイントとなりそうな1回戦から決勝まで、見逃せない戦いが目白押しだ。

 

 

(月刊バスケットボール)



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