【関東高校大会2019/男子プレビュー】ウインターカップの枠も懸け、負けられない戦い!

関東新人王者も初戦から強敵と対決

1、2回戦から熱戦必至!

 

 

 第73回関東高校選手権大会が6月1、2日の2日間、山梨県の富士北麓公園体育館と鐘山スポーツセンター総合体育館にて開催される。A・Bブロックに分かれ、関東王者を争うAブロックに出場するのは東京4チーム、神奈川3チーム、千葉、埼玉各2チーム、栃木、茨城、群馬各1チーム、開催権の山梨2チームの計16チームだ。

 

 優勝争いの中心と見られるのは、2月の関東新人大会で優勝を飾った土浦日本大(茨城1位)か。昨年、FIBA U18アジア選手権に出場した⑤結城智史や、爆発的な得点力を持つ⑩鍋田亜廉ら、力のある選手がそろっている。ただ、今大会はいきなり1回戦で関東新人ベスト4の桐光学園(神奈川3位)と対戦するため、初戦から全く油断はできない。さらにそのまま順当に勝ち上がれば、準決勝で八王子学園八王子(東京2位)との関東新人決勝の再戦になる可能性もあり、決勝までの道のりは決して平坦ではないだろう。なお、トーナメントの同じ山には神奈川1位の法政大二、埼玉1位の正智深谷、激戦区の東京で3位に滑り込んだ成立学園らがおり、下位回戦からハイレベルな戦いが予想される。

 

国際試合の経験も豊富な土浦日本大の⑤結城智史

 

 

 一方、トーナメントの逆側の山で注目は市船橋(千葉1位)と実践学園(東京1位)。関東新人ベスト4の市船橋は、関東大会県予選で全試合40点以上を付けて圧勝するなど勢いに乗っている。昨年から指揮を執る斉藤智海コーチの下で新体制2年目を迎えた今年、虎視眈々と2年ぶりの関東王座奪還を狙っているだろう。また、勢いに乗っているという点では、実践学園も関東大会都予選で八王子学園八王子を87‐77で下し大きな手応えを得た。関東新人では土浦日本大に2回戦で敗れたが、大黒柱の江原信太朗を軸にさらなる飛躍を期す。

 

 今年度は、ウインターカップの出場枠が各ブロック大会優勝の都道府県に1枠、関東ブロックについてはプラスして準優勝の都道府県にも1枠与えられる。すなわち関東大会で決勝に進出すれば、ウインターカップ出場のチャンスが増えるのだ。インターハイ予選に向けて弾みを付ける意味だけでなく、冬の戦いも見据えた熱い真剣勝負が繰り広げられるだろう。

 

 

(月刊バスケットボール)



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