Bリーグ

2019.04.26

【B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2018-19】QUARTERFINALS PREVIEW vol.2/千葉vs.富山

富樫勇樹(千葉#2)

 

富樫勇樹(千葉#2)

 

 リーグNo.1の得点力を誇る千葉(平均86.0点)と、No.2の得点力を持つ富山(平均83.7点)の対決。このカードの見どころは何と言ってもその得点力だろう。激しいディフェンスからの破壊力抜群のトランジションオフェンスを展開する千葉に対して、富山はペイントエリア内での得点が中心となるため、その得点方法は対照的。勝敗のカギを握るのは試合展開の速度になりそうだ。

 

 千葉には#2富樫勇樹と#11西村文男という速い展開を生み出すことのできる司令塔がおり、#21ギャビン・エドワーズはビッグマンらしからぬ走力を有するフィニッシャーだ。そして、爆発的なオフェンスを展開する上で欠かせないのが#3マイケル・パーカー。ブロックショット(1.4/4位)とスティール(2.1/3位)の平均値がいずれもトップ5にランクしているリーグ唯一の選手で、ガードからビッグマンまで幅広いポジションをカバーできる。富山にとっては非常に厄介な存在となるだろう。

 

大塚裕土(富山#24)

 

 その富山はリーグ屈指の巨漢センター#34ジョシュア・スミスを起点に、インサイドで確実に得点していきたい。千葉のビッグマンはスミスのパワーに対抗することは難しそうで、ペイントエリア内での攻防では富山に分がある。アウトサイドにも1月のオールスターゲームで3Pシュートの雨を降らせた#24大塚裕土を筆頭に優秀なシューターをそろえており、昨シーズンまで千葉に在籍していた#0レオ・ライオンズ、#7阿部友和の存在も富山にとっては大きな意味を持つ。堅実な得点とディフェンスリバウンドを徹底し、少しでもローテンポな展開に持ち込むことができれば、一矢報える可能性は十分にあるだろう。

 

 とはいえ、千葉の圧倒的有利という見方は変わらず、ホーム開催という最大の利点が選手たちを猛烈に後押しする。4月22日の記者会見で大塚は「昨日(同21日の三遠戦)までCSに出られるかも分からない戦いをしていたので、対策はこれから」と語っており、この1週間で富山がどのような策を講じてくるのかは興味深い。

 

【プレビュー動画/千葉vs.富山】

https://basketball.mb.softbank.jp/videos/4827?utm_source=partner&utm_medium=basketball-zine&utm_campaign=011

 

(月刊バスケットボール)



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