Bリーグ

2019.04.26

【B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2018-19】QUARTERFINALS PREVIEW vol.1/栃木vs.川崎

比江島慎(栃木#6)

 

比江島慎(栃木#6)

 

 Bリーグ初年度のファイナルの再戦となるこのカード。2年前とは両チームとも様相がガラッと変わった中での対戦となるが、クォーターファイナルの4カードの中で最も白熱した展開が期待されるカードであることは間違いない。

 

 シーズンの大半で#0田臥勇太を欠いた栃木だったが、司令塔としてすばらしい活躍を見せた#13渡邉裕規、今や攻防で栃木を背負って立つ存在となった#9遠藤祐亮の活躍もあり、終わってみればリーグ2位(49勝11敗)の勝率を記録。平均81.2得点をたたき出す得点力はもちろん、平均失点が70.9という高いディフェンス力も大きな武器だ。#22ライアン・ロシターと#4ジェフ・ギブスは、川崎の主砲#22ニック・ファジーカスをマンツーマンで抑えることができる数少ない選手で、1月に加入した#6比江島慎はシックスマンとして新たな役割を担い、栃木の切り札となった。彼らの攻防での活躍が勝敗の行方を大きく左右することになるだろう。

 

篠山竜青(川崎#7)と遠藤祐亮(栃木#9)

 

 対する川崎はケガ人の影響や日本代表活動により、なかなか調子が上がらないシーズンを過ごしたが、終盤になってようやくチームが機能。絶対的な得点源であるファジーカス、シューターの#14辻直人、試合の流れを変えるキーマンへと成長した#0藤井祐眞らコアメンバーも健在だ。キャプテンの#7篠山竜青はアウェイでの対戦について「ブレックスアリーナはリーグでも屈指のアリーナ。その会場で栃木ファンの皆さんを静まり返らせるようなプレーがしたい。楽しみにしています」と気合十分だ。

 

 今シーズンの直接対決では栃木が4戦全勝で、1月26日の対戦では川崎を57失点に抑える堅守を披露した。現時点では栃木が優勢であることに変わりはないが、川崎の辻とファジーカスの爆発力は脅威で、彼らをリズムに乗せてしまえば一気に試合の主導権を握らせてしまうだろう。栃木としては川崎のスコアラーを勢い付かせないこと、川崎としてはパス回しを徹底し、少しでも栃木のディフェンスにズレを生み出すことが勝敗の行方を占うポイントとなりそうだ。

 

【プレビュー動画/栃木vs.川崎】

https://basketball.mb.softbank.jp/videos/4826?utm_source=partner&utm_medium=basketball-zine&utm_campaign=011

 

(月刊バスケットボール)



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