月刊バスケットボール5月号

【ウインターカップ2018】初出場の取手二が感じた全国大会1勝の大きな壁

 ウインターカップ第2日(12月24日)、男子1回戦で取手二(茨城)が全国大会で初の舞台に挑んだ。

   ウインターカップ第2日(12月24日)、男子1回戦で取手二(茨城)が全国大会で初の舞台に挑んだ。   「試合の出だしが悪く、流れに乗れないままズルズルと最後までいってしまいました。皆が硬く、自分たちのプレーができなかったことが敗因だと思います」と、取手二④田中。    初出場の取手ニは、羽黒を相手に開始5分で3-12。1Qは7-17と僅かに7点止まり。2Qにはファストブレイクや着実なインバウンズプレーなどで、25-31と息を吹き返したように思えた。    ところが、後半になってもシュートが決まらず、良い流れになりそうな場面でオフェンスリバウンドを取られたり、ファウルをしてしまったりするなどの悪循環。結局、スターターのうち2人がファウルアウトしてしまった。中盤ではドライブからの合わせなど、随所に持ち味は見えたものの、試合の形勢を逆転するには至らず。最後は65-77で取手二は敗戦。1Qの点差が最後まで尾を引いた形となってしまった。   「選手たちの目が虚ろでした。予想できていたことではありましたし、『絶対に緊張するので、そこを乗り越えなければならない』という話はしてきたのですが、想像以上でした。普段ではしないようなプレーをしたり、必要のないファウルをしたり。ディフェンスのポジショニングが悪く、オフェンスはボールをしまう…してはいけないことを全部コートに出してしまいました。    いつもより頑張らなければならないという気持ちが強過ぎたこともあると思います」と、佐藤コーチ。    また、田中は「広い会場で試合をする全国大会は、県大会とは全然違いました」と、全国大会の独特な空間や雰囲気を痛感していた。
 取手二は全国1勝を手に入れることができなかったが、これは多くの初出場チームが必ず味わう全国大会の洗礼。それを乗り越えることためには、チームの経験や伝統、勢いというものが必要になってくる。     (月刊バスケットボール)


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