月刊バスケットボール5月号

【ウインターカップ2018】桜花学園は“セオリー中のセオリー”を正しい順番で展開して圧勝

 ウインターカップ第2日(12月24日)、女子2回戦で第1シードの王者・桜花学園(総体①/愛知)が登場した。

   ウインターカップ第2日(12月24日)、女子2回戦で第1シードの王者・桜花学園(総体①/愛知)が登場した。    相手は1回戦を101-80で快勝した熊本国府(熊本)。1試合を戦って勝ち上がってきたチームと、シードで初戦となるチームが対戦する場合、シードチームのエンジンがかからず試合を落とすことがよくある。    インターハイの男子では、第1シードの福岡第一が53-61で実践学園に敗れている。福岡第一は同じ時期に開催されたU18アジア選手権で主力が抜けていたこともあるが、どのチームも“大会(初戦)の入り方”には神経を使う。    桜花はハイローで⑮アマカのポストプレーからスタートし、次はハイポストのディフェンスが下がって⑧岡本のジャンプシュート。そして、インサイドにボールが入ったところをディフェンスに囲まれてキックアウトし、⑥平下の3Pシュート。さらに、今度は平下に対してディフェンスが出てきたので、ドライブからのジャンプシュート…と、ディフェンスの状況に応じたバスケットボールの“セオリー中のセオリー”を正しい順番で展開し、すぐに試合の主導権を握ったのだ。    この展開は、日頃からバスケットボールIQを高める練習を行っている証拠なのだが、スターターで④坂本以外の4人は全て下級生というのは驚きである。    結局、桜花は前半だけで61点を挙げ、107-52で熊本国府に圧勝。まずは初戦を突破した。 
 キャプテン坂本は「挑戦者の気持ちで硬くならないようにしていました。まずは大きなセンターを狙い、ディフェンスが寄ったら周り選手のシュートやドライブという練習どおりのプレーができたと思います。大会の入り方としては良かったです」と、初戦を振り返った。    また、「選手たちはあまり緊張せず試合に入れたことが良かったです。入り方としては悪くありませんでした」と、坂本と同様に井上コーチも初戦は普通の出来という評価。    この“練習どおり”“普通の出来”という当たり前をいとも簡単に表現できるのが、桜花の強さなのだ。     (月刊バスケットボール)


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