月刊バスケットボール5月号

【インターハイ2018展望/女子編】第1シードの安城学園をはじめ、強豪ひしめき群雄割拠の様相!

野口さくら(安城学園/3年)      過去3年、岐阜女×桜花学園の決勝戦が続いていたインターハイ。だが今年はこの両チームがノーシードということからも分かるとおり、群雄割拠の様相を呈している。
 

野口さくら(安城学園/3年)      過去3年、岐阜女×桜花学園の決勝戦が続いていたインターハイ。だが今年はこの両チームがノーシードということからも分かるとおり、群雄割拠の様相を呈している。    その中で第1シードを手に入れたのは、強豪ひしめく東海大会を勝ち抜いた安城学園(愛知県②)だ。エース⑦野口さくら(3年)は181cmの長身にしてガードもこなせるボールハンドリング力を持ち、内外角を問わずプレーできる必見のオールラウンダー。また司令塔の④那須みらい(3年)や体を張る⑥深津彩生(3年)ら、下級生の頃から経験を積んできた選手が多く、再延長の末に敗れた昨年のウインターカップの雪辱を果たそうと燃えている。    ただこの左上ブロックには、昨年優勝の岐阜女(岐阜県)や、④東藤なな子(3年)ら経験豊富なメンバーを擁する札幌山の手(北海道)、北信越1位の津幡(石川県)など、手強いチームが多数おり、第1シードの安城学園といえども道のりは容易くないだろう。  

奥山理々嘉(八雲学園/3年)      また、激戦区といえば右上ブロックも見逃せない。昨冬、絶対的スコアラーの④奥山理々嘉(3年)を擁して関東大会を制した八雲学園(東京都①)がシードに入ったが、ほかにも、ダブルエースの⑤鈴木侑(3年)、⑥石牧葵(3年)が引っ張る浜松開誠館(静岡県①)や、堅いディフェンスが光る桜花学園(愛知県①)など、力のある東海勢が名を連ねる。    特に桜花学園は、全国優勝62回を数える名将・井上眞一コーチでも初めて経験する地元インターハイで、王座奪還に懸ける思いは特別なもの。女王のプライドを背負い、全力で向かってくるだろう。    一方、左下ブロックは、聖カタリナ学園(愛媛県)精華女(福岡①)など小柄ながら運動量豊富なチームと、明星学園(東京都②)高知中央(高知県)といった高さのあるチームが混在している。サイズの差にどう対抗するかが、見どころの一つとなりそうだ。  

今野紀花(聖和学園/3年)      そして右下ブロックでは、近畿1位の大阪薫英女学院(大阪府①)、東北1位の聖和学園(宮城県)が注目チーム。特に聖和学園⑤今野紀花(3年)は、相手に応じて幅広くプレーでき、爆発的な得点力を持つ“超高校級”プレーヤーだ。    だがこのブロックには東海大会で安城学園を苦しめた四日市商(三重県)や、九州2位の東海大付福岡(福岡県②)も虎視眈々と勝機をうかがっており、下位回戦から見逃せないゲームが繰り広げられるだろう。   (月刊バスケットボール)

PICK UP