月刊バスケットボール5月号

技術&戦術

2018.05.06

月バスSet Play of the Week(26)キャバリアーズ

今週の対戦カードから、1つセットプレーを紹介していくコーナー。   4月30日(現地時間)に行われたインディアナ・ペイサーズ対クリーブランド・キャバリアーズ(@クイックン・ローンズ・アリーナ)のプレーオフ1回戦第7戦。キャブズは4Q残り50.1秒(100-96)、サイドラインインバウンズから“技あり”の1本を決め、シリーズの勝利を決定付けた。そんな渋いプレーを解説しよう。
4月30日(現地時間)に行われたインディアナ・ペイサーズ対クリーブランド・キャバリアーズ(@クイックン・ローンズ・アリーナ)のプレーオフ1回戦第7戦。キャブズは4Q残り50.1秒(100-96)、サイドラインインバウンズから“技あり”の1本を決め、シリーズの勝利を決定付けた。そんな渋いプレーを解説しよう。   【ラインナップ】 ①ジョージ・ヒル(PG) ②J.R.スミス(SG) ③カイル・コーバー(SF) ④レブロン・ジェームズ(PF) ⑤ケビン・ラブ(C)  

[A-1] ②がインバウンダー、⑤はウィークサイドのコーナーで、残り3人は全てボールサイド(トップとコーナー付近)にエントリー。④(レブロン)がVカットでボールをレシーブし、③と①がインターチェンジ。レブロンは残り50.1秒からしばらく静止している。  

[A-2] ショットクロック残り9秒には③が④へボールスクリーン(NBAで最近よく見かける“スライド”。ピックインポップと類似)。④はドリブルしてディフェンスを引き付ける。広いスペースのため、ディフェンスはアイソレーションを警戒しているため、④は③へパスバック。

[A-3] ③は3Pシューターなので、X4は一時④へとディフェンスしようとしたが、慌てて③へ。その瞬間、④はX3を出し抜き、直線的にギブ&ゴー(バスケットカット)。③からのパスは入ってレイアップとなった。 ディフェンスの状況を見極めたレブロンと、シューターであるコーバーの見事なパスという抜群のコンビネーションだった。  

  月刊バスケットボール6月号(4月25日発売)の“NBAセットプレー図鑑”では、ボストン・セルティックスのプレーを紹介。自分たちのチームにマッチしそうなセットを見付けて、すぐに練習してみよう!   (月刊バスケットボール)

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