月刊バスケットボール5月号

NBA

2018.04.24

ニューオーリンズ・ペリカンズはNBAプレーオフ2018の“ダークホース”になるかもしれない!

4月21日(現地時間)に行われたウェスタン・カンファレンスのプレーオフ1回戦で、ニューオーリンズ・ペリカンズがチーム史上初のスウィープでポートランド・トレイルブレイザーズを下した。
4月21日(現地時間)に行われたウェスタン・カンファレンスのプレーオフ1回戦で、ニューオーリンズ・ペリカンズがチーム史上初のスウィープでポートランド・トレイルブレイザーズを下した。   これはニューオーリンズ・ホーネッツ時代から数えて10年ぶりのファーストラウンド突破。また、6位以下のチームが上位チームをスウィープしてファーストラウンドを突破するのは、NBA史上では2001年以来のこと。好調のペリカンズは、ほかにもこのファーストラウンドで実に多くの記録を残している。   アンソニー・デイビスは、プレーオフの1試合で47得点以上、11リバウンド以上、3ブロック以上を同時に記録。これは、1987年のアキーム・オラジュワン(ヒューストン・ロケッツ)以来。この試合でオラジュワンはシアトル・スーパーソニックスとダブル・オーバータイムで53分間出場だった。ちなみに、デイビスの47得点は、チームのプレーオフ新記録である。   また、シリーズの勝ち上がりを決める試合で47得点以上したのは、01年のウェスタンカンファレンスセミファイナル第4戦でコービー・ブライアント(元ロサンゼルス・レイカーズ)がサクラメント・キングス相手に48得点したとき以来となる。さらに、第4戦ではドリュー・ホリデーも41得点と大爆発。シリーズ勝ち上がりを決める試合で同じチームのプレーヤーが2人そろって40得点以上するのはNBA史上初だ。
そして、プレーオフの試合で同じチームの2プレーヤーが合わせて88得点するのは、73年にボストン・セルティックスのジョン・ハブリチェック(54得点)とジョジョ・ホワイト(34得点)の2人が記録して以来、45年ぶり。   デイビスは、これまでのキャリアで出場したプレーオフの8試合で、合計258得点(1試合平均32.3得点)を記録しているが、プレーオフの最初の8試合でデイビス以上に得点しているのは、マイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズ/283得点)とレブロン・ジェームズ(クリーブランドキャバリアーズ/266得点)の2人しかいない!   ほかにも記録はあったが、主なものだけを挙げてもペリカンズがブレイザーズを圧倒したことは数字から見ても明らかである。カンファレンスセミファイナルはゴールデンステイト・ウォリアーズとサンアントニオ・スパーズの勝者と戦うことになるが、ペリカンズはもしかしたらプレーオフ2018の“ダークホース”になるかもしれない。   (月刊バスケットボール)

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