月刊バスケットボール5月号

Bリーグ

2018.05.28

BリーグB1・B2入替戦は八王子がB2昇格!! 富山が激闘の末、B1残留を決める

Bリーグ2017-18シーズン最後の試合となったB1・B2入替戦。残留プレーオフで大激戦の末、横浜に惜しくも敗退した富山グラウジーズ(B1)と試合を重ねるごとに進化を遂げている熊本ヴォルターズ(B2)の一戦は、最後の1秒まで目が離せない大接戦となった。
Bリーグ2017-18シーズン最後の試合となったB1・B2入替戦。残留プレーオフで大激戦の末、横浜に惜しくも敗退した富山グラウジーズ(B1)と試合を重ねるごとに進化を遂げている熊本ヴォルターズ(B2)の一戦は、最後の1秒まで目が離せない大接戦となった。  

富山はB1残留   試合は、富山♯9水戸のスティールから#34ウィラードのレイアップが先制点となると、対する熊本は#1中西、#8ドゥインカーがリング下で着実に得点を重ね、20‐23で熊本が3点リードで1Qを終える。しかし2Q開始直後には、富山#13チャップマンの連続得点で逆転に成功。すると#24大塚も3Pシュートを連続で決め、チームが勢いに乗り出す。一方の熊本も#14ヴァンデンバーグがオフェンスリバウンドからのバスケットカウントで対抗。42‐38の富山4点リードで前半を折り返した。   迎えた後半、富山が#15青木や#81小原がファウルアウトに追い込まれ危機的状況に対面すると、熊本は中西がフリースローを決めじわじわと点差を広げにかかる。それでも富山は#11宇都がトリプルダブル級の活躍を見せ、両者一歩も譲らない展開に。シーソーゲームが続く中、試合時間残り34秒で富山ウィラードの3Pライン付近から放ったシュートが決まり勝負あり。と思われたが、残り6.3秒に熊本#30ウッドベリーが3Pシュートをリングへ沈め、1点差まで詰め寄る。   しかし、最後は宇都がファウルゲームのフリースローを2本とも決めて試合終了。富山が心身ともにタフな試合を制し、B1残留を決めた。熊本・保田HCが「最後の最後までチャンスはあった」と言うように、最後のブザーが鳴るまでどちらへ転ぶか分からない、見ごたえのある試合だった。

熊本は惜しくも敗れた   試合後、富山のキャプテン水戸は「最後はルーズボールやリバウンド、気持ちの面で富山が強かったから勝てたと思う。また、富山のブースターの方たちが力を与えてくれました」と試合を振り返る。   一方、熊本のキャプテン#7小林は「本当にあと少しだった。何としても(チームを)勝たせてあげたかった」とコメント。また、「ここで歩みを止めるわけにはいかない。それは震災での復興活動と同じ。1歩ずつ足を前に出すしかない。僕がまたチームを強くして帰ってくるので、楽しみに待っていてください」と来シーズンへの意気込みを前向きに語ってくれた。  

B2昇格となった八王子   なお、今シーズン初開催のB2・B3入替戦では、終始自分たちのペースで試合を進めた八王子トレインズが岩手ビッグブルズを下し、B2昇格を果たした。   (月刊バスケットボール)

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