月刊バスケットボール6月号

Bリーグ

2018.05.27

ディフェンスで圧倒したアルバルク東京がBリーグの2代目王者に!

Bリーグ史上最多12,005人の観衆が集まった今季のファイナル。速い展開を得意とする千葉と、チャンピオンシップに入り、精度のの高い攻防で4連勝中のA東京。どちらが得意の展開に持ち込めるかに注目が集まったが、両クラブの選手たちはファイナルにふさわしいパフォーマンスを見せてくれた。
  Bリーグ史上最多12,005人の観衆が集まった今季のファイナル。速い展開を得意とする千葉と、チャンピオンシップに入り、精度のの高い攻防で4連勝中のA東京。どちらが得意の展開に持ち込めるかに注目が集まったが、両クラブの選手たちはファイナルにふさわしいパフォーマンスを見せてくれた。  

  大観衆が見守る中、試合は千葉#3パーカーの速攻でスタート。しかしA東京も#24田中や#53カークの得点源がしっかりと仕事をこなし、1Qは19‐18とA東京が1点のリードで終える。   流れが変わったのは2Qだった。パヴィチェヴィッチヘッドコーチが「我々の土台となるディフェンスをもう一度引き締めることができました」と話したように、千葉の得意な速い展開と1Qに与えていたオフェンスリバウンドをしっかり防ぎ、10‐0のスコアリングランに成功。リードを広げると、さらに最後は#31ウィリアムズのブザービーターが決まり、43‐33と完全に流れを得ることに成功した。   後半以降は完全にA東京が主導権を握った。厳しいディフェンスを継続しながら、得意のピック&ロールからカークが加点。またベンチ出場の#1小島や#6馬場が躍動し、シーズンを通して展開してきたチームバスケットで千葉を突き放した。最後は馬場がスティールからダンクをたたき込み、勝負あり。85‐60でA東京が勝利し、Bリーグ2代目の王者に輝いた。  

  試合を振り返れば、A東京がディフェンスで千葉のオフェンスを止めたことが大きなポイントだった。千葉の外国籍選手は2桁得点を挙げたものの、最後まで調子が上がらなかった富樫は7得点、#34小野も8得点とブレーキ。さらに追い掛ける時間帯のターンオーバーも痛く、試合を通して選手間の意思の疎通が合わないようなプレーも見られた。
対してA東京は、千葉の持ち味を消した堅いディフェンスもさることながら、オフェンスがさえ渡った。田中、カークのエース2人に加え、縦横無尽に動き回った馬場が14得点、勝負強いシュートを決めたウィリアムズが15得点と活躍。パヴィチェヴィッチヘッドコーチは「選手の一人一人がよく戦ってくれました」とたたえながらも「まだまだプロセスの段階。選手は懸命な努力の中今シーズンを戦い、まだまだ伸びしろがあると感じています」と来季以降のさらなる成長を望んでいる。   田中は「千葉のオフェンスを止めるためにはオフェンスをいい形で終わらせることをコーチから言われていて、それは自分たちも思っていました。オフェンスをいい形で終わることができ、ディフェンスも相手を苦しめることができました」と振り返った。そうした狙いが見事的中し、会心の勝利を収めたのだった。   レポート以外を含めた主力選手のインタビューなどは、6月25日発売の月刊バスケットボール8月号で掲載!  

  (月刊バスケットボール)


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