キャッチ&シュート(0ドリブル)は当然、ドリブルをしないのだが、NBAではさらに細かく“ドリブルの回数からシュート(DRIBBLES)”の確率まで分かる。つまり、相手チームはドリブルをさせるべきか否か、その確率と回数の関係までを把握してマッチアップするプレーヤーに指示しているのだ。
ちなみに、トンプソンのシュート確率は
★0ドリブル…56.1%
★1ドリブル…43.3%
★2ドリブル…48.0%
★3~6ドリブル…44.4%
となっている。数字だけをみると単純に、『キャッチ&シュートをさせず、ドリブルを3ドリブル以上させる』ことが、シュートの確率を下げることにつながる。
また、ドリブルの回数だけでなく、“ディフェンスとの距離別シュート率(CLOSEST DEFENDER)”もデータとして見ることができる。
★6フィート(約1.8m)以上のワイドオープン…60.0%
★4~6フィート(約1.2~1.8m)のオープン…28.1%
★2~4フィート(約0.6~1.2m)のタイト…26.9%
★0~2フィート(約0~0.6m)のベリータイト…0%(1本も放っていない)
という数字になった。ワイドオープンになるディフェンスと約1.8m以上でトンプソンにシュートを放たせると6割入れられてしまう! 逆に、約60cmという非常にタイトな状況でディフェンスがいる場合はシュートしないことも数字に出ている。
当然、チームはこれよりも細かいデータを駆使して対戦するのだが、われわれがウェブから入手できる情報だけを見ても、プレーヤーの傾向、得手不得手、確率の高い低いが明確に分かるのだ。
(月刊バスケットボール)