月刊バスケットボール5月号

フィリピン・プロバスケットボール(PBA)観戦の旅①[池内泰明]

たまたまフィリピンへプロバスケットボール(PBA)の試合を見る機会があった。数日の滞在だったが、日本とフィリピンのバスケットボールが違うことや、Bリーグなどと比べることもできたのが大きな収穫。観戦したのは1日、2試合だけだったが、2万人の観客を収容できるアリーナはうらやましい。

PBAを2試合観戦   たまたまフィリピンへプロバスケットボール(PBA)の試合を見る機会があった。数日の滞在だったが、日本とフィリピンのバスケットボールが違うことや、Bリーグなどと比べることもできたのが大きな収穫。観戦したのは1日、2試合だけだったが、2万人の観客を収容できるアリーナはうらやましい。   【2月7日】 寒い日本の朝、成田国際空港を9:20に発ち、気温約30度のマニラに到着。約35年ぶりのフィリピンだ。   日本との時差は約1時間。フライトも5時間と短めのため国内旅行とほぼ変わりない。そのままバスでホテルにチェックインしてマニラ最大のアリーナ、SMモール・オブ・アジア・アリーナでPBAを2ゲーム観戦。 MOAは海に近いパサイにあり、 16:00 フェニックス・フューエル・マスターズ vs TNTカトロバ 19:00 KIAピカントvs. バランガイ・ヒネブラ・サン・ミゲル  

2万人収容できるMOAアリーナ   という対戦カードだった。チケットは2階席で約1,000円、コートサイドで1,500円程度。平日の早い時間帯で2,000人弱の観客だ。

PBAのスコアボードはNBAに近い   ゲームは1クォーター12分でNBAルールに近い。第1戦は両チームともビッグマンがいないためか、アウトサイドでの1on1が中心だった。ときどき、TNTはハイピックを使用、一方のフェニックスはエースにスイングからベースラインでのスタッガードスクリーンを使用し、残り3秒で決勝点。74-72でフェニックスが勝利。   第2戦は第1戦と違い、7フッターの選手とさらに2m超えの選手を抱えた昨年のチャンピンチームの登場。ゲーム始めから高さを生かして主導権を取り、ハーフコートオフェンスはトライアングルオフェンスが中心。また小柄な#6スカーリー・トンプソンが得点するたびに観衆の大きな声援を浴びていた。ゲームは103-77でヒネブラが圧勝!!  

試合前のウォーミングアップ   2戦を観戦して、ペリメーター選手のドライブからのキックアウトパスが非常にうまい。また、ディフェンスは、フルコートディフェンスをTNTとKIAが終始行っていたのが印象に残った。   ※SMモール・オブ・アジア・アリーナ(MOA)は、パサイのベイシティにある多目的アリーナ。PBAの主な試合会場として使用されているほか、大学バスケットボールの試合でも使われている。最大2万人収容。 (つづく)   (月刊バスケットボール)

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