月刊バスケットボール5月号

大学

2017.12.03

【インカレ女子2017】東京医療保健大が涙と笑顔の初優勝!

11月28日に仙台を舞台に開幕した女子の全日本大学選手権大会(インカレ)。12月3日、いよいよ大会最終日を迎え、カメイアリーナ仙台にて運命の決勝戦が行われた。   決勝戦は、準決勝で前年覇者の白鷗大を下した東京医療保健大と、準々決勝で早稲田大を、準決勝で鹿屋体大を破ってきた拓殖大の対戦に。昨年度インカレ準優勝の東京医療保健大(関東1位)に、拓殖大(関東5位)が挑む形となった。   前日、決勝戦に向けて「先手を取って先に主導権を握りたい」と語っていた東京医療保健大の恩塚監督。だが先制点こそ#18藤本が速攻を決めたものの、その後、「相手に胸を借りるつもりで走るバスケットを徹底した」(佐藤監督)という拓殖大が、早い展開からリズムをつかむ。結局、東京医療保健大はリードを広げられず、1Qは18−17とほぼ互角の戦いに。   2Qも序盤は一進一退となり、なかなか点差が開かない。だが東京医療保健大はこの苦しい場面で#25津村、#14岡田が3Pシュートを決め、最後は合わせのプレーで#7ワンが得点して43−33で前半を終える。すると、後半から恩塚監督が求める“エネルギーのあるバスケット”を展開し、リバウンドやルーズボールを掌握。開始5分で一気に62-43と21点差をつけ、その後も東京医療保健大は手を緩めなかった。   その後もリードを広げ、勝利を確実なものとした4Q終盤、ついにキャプテンの#0森田がコートへ。森田はリーグ戦中にひざの大ケガに見舞われ苦しい思いをしてきたが、この最後の晴れ舞台で、ベンチ前のコーナーから見事3Pシュートを決めてのけた。そんな姿を見て東京医療保健大の選手たちも皆号泣し、再び交代でベンチに下がった森田とガッシリと握手を交わした恩塚監督の目にも、思わず涙が。そのまま96−72で、タイムアップの瞬間を迎えた。   今年度の東京医療保健大は、春の関東トーナメントで悔しい準優勝に終わってから、チームでもう一度日本一になる意味を再確認し、ずっと「最高の仲間と日本一の喜びを共有して、最高の笑顔で終わりたい」(恩塚監督)ということが最大のモチベーションだった。決勝前にもその話をし、「そのためなら、なんでもできるでしょう?」と恩塚監督は問いかけたというが、選手たちは見事その期待に応え、攻防にわたって圧倒的な強さを発揮。最高の笑顔と涙で創部11年目での初優勝を飾り、シーズンの幕を閉じた。  

  インカレの模様は、12月25日発売の月刊バスケットボール2月号で掲載!また、4月号もしくは5月号では、インカレ優勝チーム訪問も特集予定です。お楽しみに!   ■最終順位 優勝 東京医療保健大 (初優勝) 準優勝 拓殖大 第3位 白鷗大 第4位 鹿屋体育大 第5位 愛知学泉大 第6位 早稲田大 第7位 専修大 第8位 大阪体大   ■個人賞 《最優秀選手賞》 津村ゆり子(東京医療保健大/4年) 《敢闘賞》 水野妃奈乃(拓殖大/3年) 《優秀選手賞》 ワン・シン(東京医療保健大/4年) 岡田英里(東京医療保健大/2年) ロー・ヤシン(拓殖大/4年) 星香那恵(白鷗大/4年) 大串梨沙(鹿屋体育大/2年) 《得点王》 シラ・ソハナ・ファトー・ジャ(白鷗大/1年) 《3P王》 上田祐季(白鷗大/3年) 《リバウンド王》 ロー・ヤシン(拓殖大/4年) 《アシスト王》 藤田歩(拓殖大/1年) 《M.I.P》 星香那恵(白鷗大/4年)   (月刊バスケットボール)

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