月刊バスケットボール6月号

Wリーグ

2017.11.26

デンソー#17畠中・母校にプレーで恩返し(皇后杯3次ラウンド)

オールジャパン3次ラウンドは本日、全国8会場で男女5回戦が行われた。その一つ、大阪会場ではWリーグ4位(11月12日時点)のデンソーが登場。大阪人間科学大と対戦し、88-49で勝利した。   この試合、特別な思いで臨んだのがデンソーのルーキー#17畠中だ。実は、畠中は昨年まで大阪人間科学大に所属していた卒業生。ちょうど一年前はキャプテンとしてインカレを戦っていたのだ(結果は3位)。   その母校との対戦に、「不思議な気持でした。でも、相手ではあるのですが、(後輩の)みんなが頑張っているのがすごくうれしかったです。ただ、考え過ぎると自分のプレーを見失うと思ったので、試合ではいつもどおり、自分のやるべきことをやろうと思っていました」と、感想を語る。   畠中は、約18分の出場で9得点、6リバウンド、1ブロックをマーク。「“もう少し攻めれたかな”とは思うけれど、自分なりに聡子さん(大阪人間科学大・稲本監督)や由子さん(長渡アシスタントコーチ)に少しはいいところを見せることができたかなと思います」と、試合を振り返った。   その試合後、ロッカールームの近くでは、畠中の姿を見つけた大阪人間科学大の選手たちが次々と集まり、和やかな輪ができる。その姿だけでも彼女の人望の厚さが伺えるが、恩返しの意味を込めて戦った畠中は、「今年の大阪人間科学大は小さいチーム。でも、今日試合をしていて、スピードを強化してきたんだなと感じたので、インカレでもスピードを武器に頑張ってほしいです」と、後輩たちにエールを送った。  

デンソー#17畠中   大阪人間科学大は、28日より仙台にて開催されるインカレに出場。悲願の初優勝を目指す。一方のデンソーは、本日の勝利により1月4日から行われるファイナルラウンド進出が決定。同じく、オールジャパン初制覇を狙う。  

デンソーに挑んだ大阪人間科学大#4小池   (月刊バスケットボール)

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