月刊バスケットボール5月号

中学(U15)

2016.08.24

【福井全中2016記者の目】準決勝の見どころ〜女子〜

福井全中は、本日の決勝トーナメント1、2回戦を経てベスト4進出チームが決まった。 女子は、豊野(埼玉)、長良(愛知)、二島(福岡)、京都精華学園(京都)の4チーム。そこで、ここでは明日の準決勝の対戦カードともに見所をお伝えする。   ■豊野−長良 177cmの⑱中澤、173cmの⑰倉持という絶対的な高さを持つ豊野。ここまでその高さを存分に生かした戦いで勝ち上がってきた。特に倉持は、高さだけでなく体が強く、パワフルなプレイでインサイドを制圧。この2人の高さは長良にとって脅威となるだろう。加えて、⑤坂齋、⑩山下らアウトサイド陣も思い切りの良いプレイを見せており、相手にとってはインサイドもアウトサイドも警戒しないといけない厄介なチームだ。   対する長良は、ここまで僅差の試合をものにしてきているチーム。172cm⑦大野、169cm⑥竹内、167cm④江坂の3人がインサイドプレイのみならず絶妙な合わせからのミドルシュートも放ち、ディフェンスからすれば的が絞りにくい布陣。また、ガードの⑩島田が2年生ながらハツラツとしたプレイで、決勝トーナメント2回戦(vs.陽南)でも攻防に渡って活躍。勢いに乗っているチームと言える。   ハイスコアになれば豊野に分がありそうだが、長良は巧みな試合運びで決勝トーナメント2回戦の陽南戦でロースコアの展開に持ち込んで勝利しており、どちらが先に主導権を握るかが注目となる。    

豊野のツインタワー左が倉持、右が中澤    

準決勝進出を決めて喜ぶ長良の選手たち     ■二島−京都精華学園 決勝トーナメント1回戦では近畿大会覇者の大阪薫英女学院を22点差を付けて勝利し(60-38)、2回戦では東京成徳大を71-38と圧倒的な強さを発揮して準決勝へとコマを進めた二島。中心選手は、キャプテンの⑭中嶋、ポイントゲッターの⑨首藤、ガードの⑰池松の3年生。特に首藤は1対1の能力が高く、乗ったら手が付けられない選手だ。さらに、堅いディフェンスで失点が少ないのも特長のちーむである。   一方の京都精華も昨日の予選リーグ、今日の決勝トーナメントと、計4試合での失点は、1試合平均42.3点と、ディフェンスには定評のあるチーム。オフェンスでも鍛えられた脚力を武器に、走力とシュート力で得点を重ねていく。その中心はキャプテンの④高橋。安定して2桁得点を奪うチームの柱だ。2007年以来となるベスト4入りを今日果たし、後はチームにとって未知の世界となる決勝進出、そして優勝を目指す。   激しいディフェンスを披露してここまで勝ち上がってきた両チーム。そのディフェンス網を切り裂くにはエースの活躍が必要不可欠か? 爆発力のあるチーム同士だけに、流れをつかんだ方が一気に決勝へと駆け上がりそうだ。    

初のベスト4進出となった二島    

9年ぶりベスト4進出、初の決勝進出を目指す京都精華学園     準決勝は、いずれも10時ティップオフ。会場は勝山市体育館ジオアリーナとなる。   (月刊バスケットボール編集部)    

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