月刊バスケットボール5月号

【記者の目】12/27ウインターカップ2015〜お手本にしたいプレイヤーたち〜

いよいよ明日、女子決勝が行われる。 決勝へと進んだのは桜花学園と岐阜女。インターハイ決勝と同カードとなった。今年はともに単独チームで臨んだ国体の決勝でも顔を合わせており、これで三たび全国大会の決勝での対戦となる。   インターハイでは44-40、国体では55-53といずれもロースコアの展開を桜花が制しており、明日の決勝では何点ペースで進むのかも気になるところだ。 ここでは、そんな決勝の観戦に当たり、中高生たちの“お手本”となるようなプレイヤーを紹介したい。   まずは、桜花学園の#4遠藤。しっかりとしたボールミートから攻撃を仕掛けることのできる選手で、ボールミートからの鋭いドライブ、またはトップスピードから“ピタッ”と止まって放つジャンプシュートで得点を量産する。さらには、技術だけでなく大事な場面で得点の出来る勝負強さも持ち合わせているのが強みだ。  

    一方の岐阜女は#4村瀬。準決勝ではチーム最多の27点を奪っており、遠藤同様にしっかりとしたボールミートから柔らかいジャンプシュートを放つ選手だ。だが、それだけではなく、シューターの#5伊藤に3Pシュートを打たせるためのスクリーンの掛け方も絶妙で、今日の準決勝でも幾度となく、伊藤にフリーのシュートを打たせていた。    

  今年はともにキャプテンを担う2人。この1年間は、気持ちのこもったプレイでチームをけん引してきた。明日は泣いても笑っても最後の勝負。 桜花にとっては、女子では初となる9冠獲得、また指揮を執る井上眞一コーチの全国大会優勝60回目という記録の掛かった大会で負ける訳にはいかない。   もちろん、岐阜女にとっては初優勝が掛かる大事な一戦。3度目の正直となるか。いずれにせよ、インターハイ、国体同様に緊迫した試合展開が予想される。   (月刊バスケットボール編集部)

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