月刊バスケットボール5月号

大学

2015.11.29

インカレ#7

昨年と同じカードになった男子決勝は、筑波大が東海大を退け連覇、そして史上2校目となる男女アベック優勝を達成! 今大会、立ち上がりに強かった筑波大と不安定な立ち上がりだった東海大。対照的な試合を展開してきた両チームは、この試合もこれまでどおり筑波大が先行する。東海大はなかなかシュートが決まらず攻め手をなんとかディフェンスで我慢する。 そんな中#0ベンドラメ、#1小島の得点で東海大が反撃体勢を整えるものの、東海大・陸川監督、筑波大・吉田監督、両チームの指揮官が「活躍が大きかった」と評価した筑波大#16小松が東海大に立ちふさがった。2本の3Pシュートやオフェンスリバウンドで攻撃をつなぎ、なかなか20点前後の差は変わらない。 立ち上がりとは対照的に、ここまで終盤に相手を圧倒してきた東海大、筑波大は終盤に崩れる試合が多かったが、この日もまさにその展開になった。 東海大が厳しいディフェンスで筑波大のミスを誘い出し、みるみるうちに差を詰めると残り2分、#1小島の3Pシュートのバスケットカウントでついに56−59の3点差に。 完全に東海大ペース。会場のボルテージは最高潮に達したが、ここで東海大は同点を狙った3Pシュートを選択。ここでの3Pシュートが決まらず、好機を逃してしまう。 その後筑波大はボール運びを慎重に行い、ファウルゲームで得たフリースローも確実に沈め落ち着きを取り戻す。最後に詰められたものの、逃げ切った筑波大が64−59で勝利した。 ◆決勝 ◯筑波大64−59東海大●

5ファウルで退場し、「僕はMVPじゃないです」と納得できない表情を見せた筑波大#6馬場。来年以降、納得のいく形でMVP、3連覇を目指して欲しいが、外角シュートやリバウンドなど成長の跡が見られた。  

準決勝、決勝とアグレッシブな攻撃で、重い展開を打破した東海大#1小島。2年時に大ケガを負い悔しい思いを経験。だが、彼の活躍なくして東海大の反撃はなかった。  

今大会シュート力の高さを見せ付けた筑波大#46生原。ゲームメイクも向上し、筑波大の攻撃を引っ張った。  

筑波大優勝の瞬間。喜びを噛み締めるようにコート上に選手たちが集まった。    

◆3位決定戦 ◯拓殖大85−66青山学院大● 2Qに青山学院大を突き放した拓殖大が勝利。大勢の観衆の中、幾度のなく魅せるプレイを試みた拓殖大#0岡本(写真)。ファンからの投票で選出されるMIP賞を受賞した。

1年間、様々なことがありながら揺るぎないキャプテンシーを見せた青山学院大#18笠井。最後に勝利では終われなかったが、新しい青山学院大のスタイルを体現した。

◆5位決定戦 ◯7近畿大4−66明治大● 関東以外で唯一ベスト8に残った近畿大は、堂々の5位で大会を終えた。下級生時から主力を務めてきた選手たちが4年生になり、今年は関西では無敗。途中負傷退場したが、#22ソウ(写真)の存在は大きかった。

明治大は#2齋藤(写真)を軸にオールコートプレスを仕掛け、粘りを見せたがあと一歩及ばず。    

◆7位決定戦 ◯専修大78−61国士舘大● 速攻や1対1と得意のスタイルで得点を重ねた専修大が有終の美。リーグ戦途中からケガとも戦った#24田代(写真)は、普段以上にゴールにアタックした。  

1年生とは思えない攻撃力の高さを発揮した国士舘大#15下。2部から1部への返り咲きを狙う。   ■男子最終結果 優勝 筑波大 準優勝 東海大 3位 拓殖大 4位 青山学院大 5位 近畿大 6位 明治大 7位 専修大 8位 国士舘大   ■個人賞 MVP 馬場雄大(筑波大#6) 敢闘賞 ベンドラメ礼生(東海大#0) 優秀選手賞 生原秀将(筑波大#46) ああああああ杉浦佑成(筑波大#17) ああああああ橋本晃佑(東海大#21) ああああああジョフ・チェイカ・アハマド・バンバ(拓殖大#23) ああああああ笠井康平(青山学院大#18) 得点王 ジョフ・チェイカ・アハマド・バンバ(拓殖大#23) 3ポイント王 ジョフ・チェイカ・アハマド・バンバ(拓殖大#23) アシスト王 生原秀将(筑波大#46) リバウンド王 ジョフ・チェイカ・アハマド・バンバ(拓殖大#23) MIP賞 岡本飛竜(拓殖大#0)   ◆本日の試合結果はこちら

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